FBでは随時お届けしていましたが、
諸事情あり石垣滞在しておりました。
そして美しい海と海岸線・防風林中の汚れに
心痛み、閃きを書いてみます。
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一般的に「観光」とは、
綺麗で楽しくて美味しくて面白いものに
人が集まると思われている。
でもそれは浅い思考。
「楽しくて嬉しくて美味しい」
・・・を体験したいと言うのは、
とても表面的な人間の願い。
人間にとってもっと深い「真の願い」は、
「何か本当に大切なことへ力を注ぎたい」
「世界が良くなることへ協力したい」
・・・と言う魂レベルのニーズ。
海岸を歩いていると目につく漂着ゴミ、
海洋を漂うゴミ、
魚たち、鳥たちを苦しめているゴミは
どこから手をつけていいのかわからないほど壮大だから
一人ではどうにもならない気がしてしまう。
もっとひどい場所はたくさんありましたが、
撮影する気が萎えてしまい
写せなかった。
*
でも
「どうにかしたい、このままでは嫌だ。
自分に可能なことがあればやりたい」
・・・と思う気持ちは、
皆の中に少しずつある。
だからその気持ちを少しずつ行動してもらえば
何かできるはず。
それで「漂着ゴミ拾い企画」があったら…
名付けて
「美ら海クリーンアップ・プロジェクト」
意外にも人は来るのじゃないかと思う。
彼らは、
:名付けて
「美ら海(ちゅらうみ)サポーター」
になる。
さらに地元をよく知った人
名付けて
「美ら海(ちゅらうみ)レンジャー」
がSNSなどで企画告知・天候判断して現場案内し、
掃除用具を貸し出し、
集めたゴミを処理する。
(このゴミをどうするかが課題だが、
とりあえず集めるところにフォーカスして
記事を続けます)
レンジャーにしてもサポーターにしても、
お金が支払われる訳ではない。
でも企画があれば有志はいるはずだ。
「海も海岸も動植物も美しく幸せでいて欲しい」
・・・という願いは
人間の魂レベルの真のニーズなのだから。
美ら海サポーターは
例えば3泊4日のうち数時間、
あるいは半日をゴミ回収協力し、
集まった仲間とランチなどして終了。
(ランチ代も自費だ)
とりあえず解散はするけれど、
志を同じくする同士、
価値観が同じ人たちは繋がりが続くし
SNSでの拡散もあり参加希望者が増えるはず。
そして残りの旅の時間は自由に使う。
地元にとっては海岸が綺麗になる上、
レンタカーを借りてくれ、
宿に泊まり、食事し、お土産を買ってくれる。
しかもそのようなお客は、
「絶対に島を汚さない」
という優れたマナーが基本。
一石”無限”鳥だ。
「美ら海レンジャー」になる人は
自分自身の本業をアピールするチャンスができる。
例えば宿の主人なら、
「美ら海レンジャー〇〇」とか名乗り
意識が高いことを
ツアー会社も巻き込んで宣伝できる。
そして宿の仕事の合間に、
希望者を近くの海岸に案内、
一緒にクリーンアップできる。
あくまで自分自身の本業があるから、
その合間を縫う形でいい。
美ら海レンジャーがいる宿を探すお客も出ると思う。
カヤックやダイバーのインストラクターも、
美ら海レンジャーの下に
自分自身の看板名を乗せれば宣伝になる。
そしてあくまでも空いた時間や、
予定ツアーを終わった後などに、
海岸で美化清掃できると思う。
地元の人にとって海は珍しくないので、
インストラクターなどしていないと
何ヶ月も海に行かない人もいる。
これだと問題意識すら起きない。
ツアー会社は島があってこそ儲かるわけだから、
レンジャーやサポーターに対して
ポイント還元するなど、
サービスすべきだと思う。
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ところで
私は普段、東京の自宅付近でゴミ拾いをしている。
一人はとても孤独で
心ない放置ゴミに心が萎える。
でも仲間がいたらきっと楽しいと思う。
バリで海岸清掃しているマサさんの動画では、
地元の人も観光客もウキウキしながら掃除をしている。
広大な範囲が綺麗になってゆく様は圧巻。
*
さらに島にとっての効果はまだある。
県外の人、旅行客がゴミを拾い
島を綺麗にするという行為を
島民自身が見る必要がある。
私は与論島・沖縄本島・宮古島・石垣島・竹富島・小浜島
鳩間島・西表島に複数回旅した。
地元の人のモラルが
良いとは感じられない場所は多々あった。
漂着物ではなく、日常生活ゴミが防風林の中に捨てられ、
道路沿いの残飯をカラスが漁っていたりする。
国立公園に指定されている西表島でさえ、
使い古された車が森の中に不法投棄され山積していた。
それがどんなに
観光の妨げになっているか
彼らは気づいていない。
観光客は高級なホテルや、
刺激の強いアクティビティや、
高級な食事目的で来るように見えるが、
あくまでも第二段階でのこと。
元からある自然が美しいまま保たれていなければ
お客は来ない。
そもそも、
ゴミが散乱するホテルの玄関があるだろうか?
食べ残しが散らかったままのレストランがあるだろうか?
シーツ交換されていない客室があるだろうか?
ウーコがこびり付いたままのスイートルームトイレが
あるだろうか?
敷地内の清掃はするのに、
なぜ目玉商品の
海岸・森が汚れ放題でも
放置できるのか!!
こんなの序の口 ↑
優雅なホテルがあるから、
豪華な食事があるから観光客が来るんじゃない。
美しい海、空、川、海岸、風、森、山、
動物たちがいるからこそ、
人がやって来る。
大間違いしているから
一番大切な自然界が汚れていても放置している。
これは綺麗だけど、
汚い写真も撮ってくればよかったな。
本来であれば、行政、自治体、大型企業が先頭に立ち、
地元住民と共に美化対策を重視すべき、
でも彼らの意識が変わるまで待つわけにはいかない。
だから最初は小規模の有志が
「美ら海(ちゅらうみ)レンジャー」となり、
「美ら海(ちゅらうみ)サポーター」を呼び、
「美ら海クリーンアップ・プロジェクト」
・・・として、
無償だけど魂のニーズに従い行動を起こす。
このプロジェクトが拡散し、
経済効果が認められた暁には
ようやく行政が動き条例が出て予算も降り、
大企業も資金を出さざるを得なくなる。
彼らの動きはあくまでラストだろう。
そして離島が成功例となれば、
全国の観光地で同じ方法が活きるだろう。
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とりあえず閃きを書いてみた。
どうだろうこのアイディア。
皆様のご意見をお待ちしております。
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そして残された課題は後一つ。
「回収したゴミをどのように資源化するか」だ!
それではまた。
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追伸報告!
この記事を書いた9日後、
石垣島の海岸をクリーンアップしている
有志のグループを見つけました!
ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/520882318088349/posts/1228371304006110/
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初めましての方へ、
泉ウタマロは作家・アーチストです。
よろしくお願い申し上げます。