ウタマロ月明かり物語
あるところに瀟洒(しょうしゃ)な白い船がおりました。 白いボディに白い帆の、美しい帆船でした。 彼女の夢はたくさんのお客を乗せ、 世界の美しい島を巡ることでした。 そうです。 世界中には、まだまだ知られていない 宝石のような小さな島々があるので…
私は難問と思われることでも考え続けます。するとある日思いもよらない閃きが来て、その難関が突破されます。 この作品はそれを物語スタイルで表わしています。 ☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜ 【精霊と魔法の壺】 毎年春になると、村では夜祭が行われま…
その歌うたいは、喉の病を患っておりました。もう何カ月も歌をうたっておりません。彼はさみしげな顔をして、公園のベンチに腰かけておりました。そこに一羽の小鳥が来ました。鳥は彼の友達でした。足に傷があるようで、鳥はヨチヨチ歩きます。小鳥は彼の肩…
ある暗い森の道なき道を、女性が一人歩いています。月もなく、風もない闇夜の中を、明かりも持たずに進んでいました。*やがて大きな木のそばを通りかかると、その木には楕円の木戸がついていました。人一人がやっと通れる、小さなものです。彼女がそっと取…
「私はあなたのことも知っています」モクレンは続けました。 **** この物語は2部でございます。*前編はこちらです*(。-_-。) **** 「あなたはギャンブルにのめり込み、それに負け、大酒を飲み、健康を害し、破産し、家族と別れ、家を失って、こうし…
ある、春先の寒い早朝のことでした。ケヤキのこずえの向こう側には、星が冷たくまたたきました。 みすぼらしいなりの、年とった男が一人、足を引きずりながらやって来ます。 そこは町からそう遠くない、廃材と粗大ゴミが捨てられた場所でした。 彼はその捨…
ある夜、空が光った。 三人の兄弟が外に出ると、 三つの火の玉が落ちてきた。 それは森の向こうの湖の方角に落ちたようだった。 兄弟は光の方向へ走った。 彼らがそこに着くと、 湖の浅瀬で水蒸気を立て、 緑色の石が三つ落ちていた。 いまだ光と熱を放ち、 …
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇「私の愛が、どういうものか、もう一度あなたに教えてあげます」白銀の鹿がそう言うと、ざわついていた周りの音が遠のきました。 狩人は、完全に鹿と二人になったのです。もう犬の吠声も、銃声も聞こえません。「この銀色の雪のカケラを見てくだ…
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ キラキラこぼれる朝光の森の雪道を、狩人は急ぎ歩いておりました。 彼には周りの清々しい空気も、滴る美しい雫も目にとまりません。 ただ一つだけを見ているのです。それはあの鹿のことでした。彼はつぶやきながら考えました。「村の連中がやって…
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ その日も森は光に覆われておりました。まるで春のようなのです。太陽は雪をしっとりとさせ杉の枝先からはポタポタ雫が落ちています。風が吹くと、光は白くキラキラ舞い散ります。ツピツピ・・・ツピツピ・・・気の早い鳥が歌っています。 * 狩人…
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 狩人はぼんやりした目で鹿を見ました。彼には鹿の言った意味がまるでわからなかったからなのです。たくさんの星がチラチラ揺れます。その上雪もかすかに降ってきました。 フワフワ・・・フワフワ・・・雪は途切れず舞い降りました。森は時折ピシ…
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇「ほら、こっちです。私を見て!」 はっきりとした声がしました。けれど雪に閉じ込められた狩人の体は動きません。まぶたを開くことさえできないのです。すると声が再びしました。さっきよりもさらにはっきりと、 「さあ、目をあけて、私を見て!」…
雪と、森と、精霊。そして人間の物語。 真冬の雪の日にどうぞ。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 泉ウタマロワールド 【狩人と、白銀の鹿】 その狩人は雪深い森を抜け、山の斜面を歩いていました。 冷気の中を太陽の光が踊り、雪晴れの世界は笑っています。真冬にしてはずいぶん…
この物語には1~5がございます。1 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11735799059.html2 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11737096863.html3 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11737748719.html4 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11…
この物語には1~4がございます。1 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11735799059.html 2 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11737096863.html3 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11737748719.html4 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-1…
この物語には1~3がございます。一篇:20~30秒程度でお読みいただけます。 1 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11735799059.html2 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11737096863.html3 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11737748719.…
この物語には1・2 がございます。 1 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11735799059.html 2 http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11737096863.html×・*・×・*・×・*・×・*・×・×・*・×【魔法使いと小さな龍3】月のない闇夜の晩になった時、魔…
この物語には1がございます。全6話ですが、各20~30秒でお読みいただけます。(・ω・)/ 第一話はこちら↓http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11735799059.html×・*・×・*・×・*・×・*・×・×・*・×【魔法使いと小さな龍2】 * やがて小いさな龍…
この物語は2013年12月に執筆したものです。あらためて投稿し、ここに込められた魂の真実を 皆様にお届けいたします。( ̄ー ̄) 一篇が20秒程度で読める構成で、全6話から成り立ち、挿画もウタマロです。*紙本で読みたい方はアマゾンの「月明かり物語」…
皆様こんにちわ~。( ̄∇ ̄+)今日の物語は宇宙銀行や宇宙循環というワードは出していませんが、その意味が込められているストーリーです。 お友達が増えたので再投稿。 * 自らの敷居を上げることで、才能と価値を閉じ込めている少々残念な男の短い物語をお…
ミモザからもらった詩、4年前のウタマロ作品を再度お届けいたします。(*゚ー゚*) ☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜ 《ミモザの詩》 私は自分が幸せだから、微笑んでいるわけではありません。私は春を呼び、風を目覚めさせ、雪を雨に変えるために咲いています…
「異端児」とされた悲しい運命の黒い子…。物語の続きです。(▰˘◡˘▰)*前編はこちら*◆+◆+◆+◆+◆+◆+◆満月の光が教会の高い窓からさしこんでいます。月明かりはマリア像に落ち、風はなく、静かな夜のことでした。フクロウでさえ眠っています。母カナリアは我が…
クリスマスにちなんで、過去のウタマロ作品を再びお届けいたします。(*゚ー゚*) ×・*・×・*・×・*・×・*・×・×・* 物語: カナリアの黒い子 ある森の奥に、鳥の教会がありました。そしてそこには、白いカナリアがおりました。彼女は毎晩祈ります。すると、とき…
こんにちわ。今回の夏至で私は自分の意識と地上全体がさらに「刷新された感」を感じました。( ̄ー ̄; 夏至イブの日。河口湖にて。 FBにはリアルタイムで少しずつ書いていますが、ブログにもサクッとまとめ、最後に小さな物語を載せてお届けします。(▰˘◡˘▰)…
こんにちわ。(*゚ー゚*) 今日は「青い磁気の手」太陽の紋章:青い手 青い手:というエネルギーから、小さな物語が生まれました。(*゚ー゚*)(以前投稿しましたが、読者の方が増えましたので、あらたに挿画を創り直し、短歌も加えました。) ハートで感じてみてく…
泉ウタマロワールドをお届けします。 * 物語【13番目の少女】 挿画もウタマロです。 ○●○●○●○●○● 「所長!地球人の大半と意思疎通が取れません!」宇宙望遠システム員が言った。 =ここは多次元クルー・ステーション= 「なんだと?あそこには派遣員を1…
**** 《白い磁気の魔法使い》の日によせて。物語を創りました。挿画もウタマロです。 皆様の魂にお届けします。 ***** ☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜ 《二つの顔を持つ王女》 ある森を王子が一人、旅していました。 王子の旅の目的は、自分にと…
泉ウタマロ:ショートストーリー 【謙虚なバラ】 ☆.。.†:*・゜☆.。†.:*・゜ その日、一輪の大きなバラが咲こうとしていた。 * 新月の前の日のことだった。 朝露が降りた大気の中で細い月が蕾に言った。 「あなたは大きな存在になるだろう。開けば開…
こんにちわ〜。今日は以前から疑問に思っていた「定説?」をスペクトルしようと思います。(▰˘◡˘▰) FBにも同じ主旨を書きましたが、後半部分を追加しました。(*゚ー゚*) この画像はもうじき新月を迎える月明かり。 書斎から撮影。(^_^) ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 『人は高…
人生において次へ進む”サイン”を無視し続けると、目の前で何が起きるのか?!ショートストーリー仕立てにしてみました。(*^ー^)ノ◆+◆+◆+◆+◆+◆+◆ウタマロ月明かり物語: 【真夜中のXYZ】ある夜のことでした。その男はコタツにもぐりこみ、ウトウト心地よ…