”シコテムコ・エアン・パラント”とは、
アイヌ語で
「シコツ川の、水源、そこに、ある、広い湖」
”シコツ・トー”とは、
「シコツ川の水源の湖」
現代名では、
今朝、日の出頃の シコテムコ・エアン・パラント
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今、ここに来ていて、
この風と光、大気を感じている。
朝を迎えようとする空。
鳥は、
風を見せる。
鳥たちは、
今朝の大気を見せる。
私は、
シコツ・トーに乗せてもらった。
空、微笑み・・・
光、踊る・・・
私が見ている世界を
あなたに見せたい。
光、うねり・・・
輝きと色を発する。
シコツ・トーと光はたわむれ・・・
その真実をそこに顕す。
美しさを見つめた時、
私たちは失われた対話を取り戻す。
アイヌの人々が
大地と大気と精霊たちと対話していた力。
現代名は、本来の命を現してはいない、
人が目に見える部分だけで彼らを捉えるようになって、
木はただの木材になり、
湖はただの大きな水溜りになり、
森はただの木の連続になった。
ただの「もの」になった木は
簡単に切られたり、売られたり・・・
シコツ・トーにはダムが造られた。
夕暮れを迎えた空。
けれど・・・
”シコテムコ・エアン・パラント”
アイヌ語で
「シコツ川の、水源、そこに、ある、広い湖」
”シコツ・トー”
「シコツ川の水源の湖」
見えない部分に偉大な価値があることを
アイヌの言葉は現している。
存在のコアを感じ、
讃える気持ちを抱いていれば、
木の一本も簡単には切ることができない。
*
彼らに敬意を持って対峙する時、
私たちは再び、
コンタクトを見出す。
彼らの詩(うた)を感じることで、
再び世界と一体になることが、
見えてくる道。
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光動画も多数撮影しております。
映像化できしだいお届けします。
それではまた。