izumiutamaro’s blog

泉ウタマロの新しいブログです。よろしくお願い申し上げます。

魔法使いと小さな龍1

 


この物語は2013年12月に執筆したものです。
あらためて投稿し、
ここに込められた魂の真実を

 

皆様にお届けいたします。
( ̄ー ̄)
 
 
 


一篇が20秒程度で読める構成で、
全6話から成り立ち、挿画もウタマロです。








紙本で読みたい方はアマゾンの
「月明かり物語」
第2巻に編入ございます。
(*゚ー゚*)







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【魔法使いと小さな龍】




     *





ある龍の一族が、地上に降りておりました。
浜辺で休んでいたのです。
なぜなら美しい小さな龍が、生まれたばかりだったからです。







 
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真珠色のうろこをもった小さな龍は、
まだ目も開かずスヤスヤ眠っておりました。






+・*・+・*・+







それは新月の晩でした。
月はなく、闇がすべてを覆います。
海も、波も、砂浜も、まるで魔法にかかったように黒く眠っておりました。







 
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龍たちも寝静まった頃、
岩陰から魔法使いが覗きました。







黒いマントに、長い杖。
年寄りで力のある魔法使いでした。

彼は龍一族を恐れてはいましたが、
闇夜で白く輝く小さな龍を見つけると、






足音を忍ばせ近づきました。

生まれたばかりの小さな龍は
見れば見るほど類いまれなる姿でした。








 
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魔法使いはどうしても小さな龍を自分のものにしたくなりました。

彼は魔法を使い、龍をもっともっと小さくすると、
抱きかかえて盗みました。







 
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森の家に帰り着くと、
小さな龍に羊の皮をかぶせました。
そして羊小屋に入れました。







 
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真実から切り離された龍の切なく美しい物語です。。。





第二話はこちら・・・。
【魔法使いと小さな龍2】