今日は、
「自分の視線で相手の魂を温める」
・・・についての実例報告をいたします。
先日、私が羽田空港のパン屋さんで買い物をした時、
1年前に立ち寄った時と同じレジ打ちの女性に出会いました。
なぜ覚えていたかと言うと、
彼女の表情は忘れられないグレードの
「超:しかめっ面」だったから。
細かく描写すると、年齢はおよそ60代、
眉間の深いシワと、
それを隠そうとしている極めて分厚い化粧。
不愉快そうな声と無愛想で事務的な応対は、
まるでお客を迷惑がっているかのようです。
=彼女は私がトレイに載せて出したパンの値段を
レジに打ち込み始めました=
そして私は自分でも意識しないうちに(自動的に)
彼女の瞳から彼女の魂を読み取っていました。
*
その奥にあったもの、
彼女本来の資質は、快活で活発、
人から仕事を任されるのを嬉しがる
頼もしい姉御肌タイプでした。
元々体力もあり、
生き生きと体を動かすのが大好きな気質です。
・・・けれど彼女の明るい資質は、
彼女を取り巻く環境に埋もれ、
長年忘れ去れていました。
彼女は家族の世話、自分の身支度をして、
朝7時オープンのお店を準備するため
早朝のパートタイムに間に合わせなければなりません。
パートだけでなく、
彼女にはいつも時間がなく、
いつもいつも急ぎますが、
決してゆっくりできる余裕はなく、
自身が達成している日々の事実を
振り返ることもできていません。
彼女は、常に焦っていて、
常に「時間に追いつくことができていない」
と感じていました。
そしてそんな自分を嘆き、
その境遇に苦悩していました。
でも彼女自身も、
本来の自分の資質を
十分に理解しているわけでもありませんでした。
それでも彼女は精一杯やっていました。
けれども、やってもやっても、
少しも幸せを感じられず、心身ともに疲れていました。
こうして本来の気質の上に、
分厚い鉄仮面が出来上がっていたのです。
=彼女は私のオーダーしたカフェオレと、
コーンポタージュを入力しています=
目の前にいる無愛想な店員の姿は、
彼女の本質と比較したら、
服と体くらい違います。
本質が体、
見えているぶっきらぼうな状況は表面的な服です。
私は数秒の間にこれらのことを把握しましたが、
同情も憐れみもしませんでした。
そして再び彼女の本来の明るくて快活な資質を見つめました。
私の魂は、彼女の魂の気質を理解したのです。
ただ単純にその魂に敬意を感じました。
=彼女はレジを打ち終わりました。
「お会計は1280円です!」
・・・と彼女は言いました=
・・・が!!
そう言った時の彼女が激変していました!
超:不機嫌な店員ではなく、まるで別人なのです。
眉間にシワはよっていましたが、
彼女の目が笑っていました!
私がスイカ会計すると、彼女は
「ありがとうございました!
ドリンクは奥のカウンターからお出しします!」
と、威勢のいい声でハツラツと言いました。
もちろんマニュアルどうりの内容ですが、
言葉に力がみなぎっていました。
何があったわけでもないのに、
突如彼女の気分は良くなったかのようでした。
私は奥のカウンターに移動し、
彼女が次のお客に対応するのを見ていました。
彼女は突如嬉しいことが起こったように、
嬉しそうに、快活に、ウキウキと対応していました。
まるで魔法が効いたような態度の変わりぶりでした。
長い間に刻印された眉間のシワだけは残存していて、
明るい表情との面白いコントラストになっていました。
***
この事例から皆様にお伝えしたいこと。
私が彼女の表面的な態度ではなく、
彼女の奥の資質を見たこと。
厳密に言えば、私の魂で彼女の魂を知ったこと。
そしてその資質に敬意を感じたこと。
すると私が微笑んだわけでもなく、
言葉をかけたわけでもないのに、
彼女は「気分が良くなっていた」という事実です。
もちろん彼女の頭脳は理解していないと思います。
けれど、彼女の魂は感じたのです。
「ああ、本当の私をわかってくれる視線に出会えた!」
アナスタシアを読んでいらっしゃる方はご存知だと思いますが、
アナスタシアは
「人間は光を発することができる存在」
・・・と言っています。
実際私は自分のエネルギーボディライトを時々撮影しています。
こちらがつい先日撮影したもの。
スマホです。
マゼンダがかなり入っています。
さらにアナスタシアは、
「光線で相手の魂を温める」と頻繁に言っています。
この「光線」とは、
遠く離れていても届く「超常的な愛の視力」のことです。
*
パン屋でのケースは、目の前の相手でした。
私の魂は彼女の魂に微笑んだかもしれません。
そして事実上、私の視線は彼女の魂を温め、
本質を認められた魂は、
本来のパワーを発揮しようとしたのです。
それによって凍りついていた表情と心が緩んだのです。
彼女の心の温かさがどの程度の時間キープできるのか、
私にはわかりません。
でも彼女にとって必要なのは、
慰めや励ましではなく、
「あなたの真の資質を認めます」
・・・という
魂の視線それだけでした。
相手の表面状況を通過し、
内面を捉えた時、そこには必ず
「敬意に値する気高い本質がある」
ことを私は知っています。
それこそが創造主が全ての人に与えている、
「創造主の片鱗」です。
誰であっても、
魂が内包している本質を自覚できた時、
たとえどのような状況に取り巻かれていたとしても、
真の歓びを見出せると思います。
自分の奥を見つめること、
相手の奥を見つめることは、
誰にでもできることです。
コツは表面にある条件、
たとえば仏頂面を素通りすること。
頭脳の口出しに耳を傾けないこと。
着ている服装に惑わされないのと同じです。
そして奥にある、
存在が誕生前から持ち越している真の資質を感じ、
それを無条件に讃えてください。
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それではまた。
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泉ウタマロは作家、アーチストです。
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