冬がそこまで迫った北八ヶ岳。
ロープウェイ登山も素晴らしいとお教え頂いたので
さっそく出向いた。
乗車駅はマイナス1度。
標高1771メートルから登ります。
2000メートル超えると景色は変化し、
雪の世界になった。
でもこれは、
「霧氷」なのだと、あとでわかります。
到着地はマイナス6度。
この世界は、
下界とまるで違う。
そこで生きる彼ら、
まるで歓びをまとっているようだ。
木道の散策路は凍っておらず、
植物たちだけが霧氷をまとっている。
この日、
彼らの色彩と、
白銀の世界が混在していた。
美しさをじっと見つめよう。
彼らは可愛らしさと、
凛々しさを合わせもっている。
彼らは、
季節が変わることを恐れず、
歓びの歌を歌う。
「私たちは雪と氷が好き」
「雪と氷は」
「私たちを美しくする」
「そして私たちを」
「天の意識と結ぶ」
「雪のひとひらは」
「宇宙(そら)と私たちを一体化する」
***
小さな水たまりが凍っていた。
散策路は40分程度。
ボディはどんどん冷えるけれど、
この世界を堪能したい。
いたるところに美しさが散りばめられている。
この時期にしか見られない、
貴重な色彩と風景は
動植物、そして大地、そして季節、そして・・・
それを創造した、
創造主の意識の結晶。
人は、その素晴らしさを享受し、
称えることができる唯一の存在。
***
ロープウェイの休憩所に戻ると、
ロープウェイ登山を勧めてくれた上田さんに
ばったり遭遇した。
彼は「これは雪ではなく霧氷ですよ。
複合的な気象条件が一致しないと現れないのです」
・・・と教えてくださった。
ありがたい偶然。
それにしても
自宅から1時間程度でこの世界を見られるのは恵だった。
***
ふと窓を見ると氷のアートがあった。
妖精の作った植栽。
ダンスレッスンするバレリーナ。
白い魔女の魔法と、
龍の群れ。
奇跡の飛来と、
ホウキに乗った小さな魔女。
そして魔女の集会。
これ以上多彩なアートを
一夜でできる者は
創造主しかいない。
創造主の意識は、
どこまでも緻密。
***
こうして私は下界に帰りましたが、
最後に、
動画をお届けして終わります。
スマホ横向きでどうぞ。