izumiutamaro’s blog

泉ウタマロの新しいブログです。よろしくお願い申し上げます。

未来をかたどる物語:その2《魚たちの夢の泡》

 

 

《魚たちの夢の泡》

 

 

少年は一人でその島に住んでいました。

砂浜のある小さな島に。

 

もうこの時代において、

子どもは必ずしも親と一緒に暮らすことはありません。

誕生して、その子が望むようになれば、

望んだ時に望むところで一人で暮らしてゆくのでした。

 

もちろん学校などというものはありません。

古い時代において、

子どもは未熟な存在と定義され、

その時の社会が都合のいいように、子どもたちを調教しました。

 

しかしそんな時代は終わったのです。

創造主の分身である人間存在は、生まれる前から完璧。

地上に誕生する目的は学ぶことではありません。

自力で創造した世界に生き、堪能して暮らすこと。

それが目的なのですから。

 

その子の可能性を邪魔さえしなければ、

本来備えている無限の機能は発揮されるのでした。

 

 

 

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さあ、少年の物語に戻りましょう。

 

 

彼は昼間海に入ります。

少年の見た目と言えば、葉っぱを腰回りに着けているだけ

他には何も着けていません。

 

そして、海に浸かると少年の姿は彼が望むように変容しました。

 

元々、人間の体には、

水中を泳ぐためのヒレやエラ、シッポなどはついていません。

けれど、それらは必要な時に現れるのです。

もし、いつも魚のような姿であったら、

陸上で暮らすことができません。

 

創造主は最初から人間に意図した時に変容する機能を与えているのです。

 

 

 

 

ともかく、少年が「泳ぎたい」と意図した時、

彼の姿は適応します。

 

 

彼の体は半透明です。

時にイルカのようでもあり、時にエイのようでもあり、

時に海蛇のようにもなりました。

 

 

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そして美しい体をくねらせて優雅に沖へと進みます。

 

 

彼がグングン泳いで行くと、たくさんの魚たちが後ろを追います。

魚たちは少年を知っていて、彼を尊敬していましたから。

 

彼らは巨大なうねりとなって、

水面近くを進んだり、深い亀裂に潜ります。

 

光の帯が差し込む砂地を、

海藻が揺らぐ岩場を、

彼らはグングン進みます。

 

 

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海は創造主が創ったものでした。

創造主は少年に宿り、自ら創った世界を体感しているのです。

 

「私は感じたいのだ」

創造主は想います。

 

「どれほど壮大に、どれほど壮麗に出来上がっているのかを」

 

 

少年の半透明のボディは、海、波、光、生き物たち

そして岩、砂、珊瑚を感じています。

 

彼は何をしているのでしょう。

それは生き物たちとの遊泳でした。

 

そうです。

彼は創造主の創った巨大なキャンバスに

新たな絵を加え、世界をリードしているのです。

 

 

壮大な帯はゆるやかな曲線を描き、どこまでも続きます。

次々現れる海底の風景を少年はスピードに乗って感じます。

 

 

「僕は僕の創った新しい世界を泳いでいる。なんて心地いいんだろう」

少年は感じます。

 

 

「私はこの雄大なる海を創った。そしてこの進化した海も素晴らしい」

創造主は想います。

 

 

「僕はこの海をさらに麗しいものにした。それは心躍ることだ」

少年の魂は想いました。

 

 

「私は・・・僕は・・・」彼らは同時に感じました。

 

「この世界を創り、それを味わっている。

感じるためにここにいる。

我々の内なる世界がここに反映され、我々はその中に生きている。

この色とりどりの風景の、この潮の感触の、この光の中を泳ぎ、それに浸る・・・」

 

 

 

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そうです。

創造主と少年は互いが創造する世界両方を

一体と化し感じたのです。

 

少年の創造によって世界は進展し、

より美しく、より新しくなるのでした。

 

創造主の歓びが少年の魂に湧き上がります。

少年はもはや小さな個人ではありません。

創造主と彼の間に境界は無くなり、

彼らは生き物と共に、この世界に浸るのでした。

 

 

***

 

 

夜になると少年は木の小舟に乗り

静かに沖へと出て行きます。

風のない晩に彼はそうするのが好きでした。

 

 

波のない海はまるでやわらかな鏡です。

星星が海面に映り、空と海の境界はなく、

まるで星の中を進んでいるかのようでした。

 

 

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やがて少年は小舟を停め、しばし世界に浸ります。

星星と自分。星星と海。星星との永遠が

彼の魂を包みます。

 

 

少年は細い横笛をとり出すと、そっと優しく吹き始めます。

そのやわらかな音色は海面を伝い広がります。

 

魚たちが集まり始めました。

大きな魚、小さな魚、強いもの、弱いものの区別なく、

彼らはただただ、小舟を囲んでその音色に浸るのです。

 

 

 

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魚たちは笛に癒され、病のものも治りました。

 

でもそれ以上に魚たちが求めていることがありました。

 

その音色でまどろむと、彼らは夢を見るのです。

とても幸せな夢を。

 

そして魚たちは夢を見ながら微笑み始め

小さな泡ぶくを口元から出しました。

 

 

プクプク・プクプク・・・

 

 

 

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泡ぶくは浮き上がり、

水面からフツフツと消えて行きます。

 

 

それは魚たちの夢の泡。

それぞれの夢は幸せな未来を創りました。

魚たちは自分が幸せに生きる夢を見て、

実際にその未来を生きるのです。

少年の笛はそれを手助けしてくれたのでした。

 

 

彼は途絶えることなく吹き続け、星星はそれに聞き入り、

魚たちはまどろみながら微笑みました。

 

 

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海は彼らを見守って静けさを保ち、

創造主は自ら創った世界と

少年の創り出した世界に浸り

歓喜に震えているのでした。

 

 

***

 

 

明け方になりました。

少年はそっと笛をやめ、曙色に染まった海を見つめます。

 

この時、世界全ての音がなくなったように静かでした。

海も、天空も、幸せの夢の名残で満ちています。

 

 

 

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少年は何を感じているのでしょう?

彼は幸せな夢で世界を満たすのが好きだったのです。

彼は自分の仕事に満足でした。

 

 

海は薄藍色を湛え、大気は清々しく、光は透明でした。

はるか昔、この海と空が汚された時もありましたがこうして全てが正常です。

 

なぜ、正常になったのでしょうか?

それは人間が力を取り戻したからに、ほかなりません。

 

少年も自ら海を癒し、

天と風と季節を美しくすることができました。

創造主を内包している少年には、それが可能なのでした。

 

そもそも人間存在の全ての者に、創造主は内在しているのです。

少年の物語はその中の一つに過ぎません。

 

 

 

 

もうすぐ朝日が届くでしょう。

少年は「飛びたい」と思いました。

 

 

 

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彼の姿はまるで鳥。

どんどん高みへ昇ります。

 

 

海は遥か下になり、少年の瞳に太陽が映りました。

 

 

彼は白い翼でその光を浴びています。

風を切って、風の中を旋回して、朝の大気を浴びるのです。

 

なんと気持ちが良いのでしょう。

歓びのダンス。

 

 

 

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魚たちの夢の泡は、天空をも幸せで満たしていました。

彼は泳ぐように舞い、光をまとい、

創造主が描いた繊細な夜明けのグラデーションと、

自身が創り出している躍動感を融合します。

 

 

 

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「私は」創造主は想います。

「夜明けという舞台を創った。そして私は感じている、そこで躍る美しい自分を」

 

少年は想います。

「僕は夜明けを幸せで満たし、その中でダンスする。なんて最高だろう!」

 

「我々は」彼らは想います。

「我々の創った荘厳なる色彩、そして至福の中を舞い、歓喜に浸る」

 

 

 

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十分に飛んだ時、少年は自分の体に戻ろうと意図します。

すると、もう小舟の上にいました。

彼はオールを取り、静かに島に戻ります。

 

 

こうしてまた、明るい朝がやってきました。

少年は少し木陰で眠ることにしたのでした。

 

 

***

 

 

これにて少年の物語を終わります。

 

魚たちの夢の泡、

人間存在が、自らを取り戻した暮らしの一つがここにあります。

 

 

おわり

 

 

 

 

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未来をかたどる物語:その1 《サヤエンドウの願い》

 

人間が本来創造主から与えられている機能を発揮したら世界はどうなるのか?
そのビジョンを垣間見たので物語に仕立てました。
暮らしを綴るショートストーリー。
とてもプラベートでささやかな一場面に秘められている変容の様子。
 
 
 

************

 

 

未来の暮らしの物語:その1

《サヤエンドウの願い》

 

 

 

麗しい初夏のことでした。

よく晴れた午前中。

彼女は自分の菜園の手入れにひと段落し、

ポーチでお茶を飲んでいました。

 

 

 

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夏に向かう明るい日差しがポーチと菜園を満たしています。

野菜たち、草花たち、木々たちはこぞって育ち盛りでした。

優しい風が、彼らの香りを彼女の頬に届けます。

彼女は目を細めてその幸せに浸っていました。

 

 

 

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ところで、彼女には一つ気がかりなことがありました。

列に植えたサヤエンドウ。

その中の一本だけが何やら育ちが遅いのです。

 

 

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その一本を残し、他は支柱を頼りに自由に伸びて、

白い花も盛大に、たくさんのサヤをつけています。

 

 

ところが様子が違うその一本は、背丈の伸びがずいぶん遅く、

花も一つだけしかつけません。

そしてその花が、どうにかサヤをつけたのですが、

全体として「生育不良」にしか見えませんでした。

 

 

 

 

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「あの子、いったいどうしたの・・・?」

思考が静かに落ちていった時、

 

彼女に美しい半透明の羽が現れました。

やがて彼女の姿は蝶に変わっていくのです。

 

 

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これは彼女が意図したわけでなく、

彼女の内なる神秘が最適な方法を選ぶのでした。

 

 

 

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彼女はサヤエンドウのところへ飛んで行きます。

そしてごく軽くふんわりと、

サヤエンドウの葉にとまりました。

 

 

「くすぐったいわ」

サヤエンドウは蝶の到来を驚きと歓びで

はにかみながらつぶやきました。

 

 

「こんにちわ サヤエンドウ。あなた、どこか具合が悪いのかしら?」

蝶が尋ねましたが、サヤエンドウは黙ったままです。

 

 

 

「この私の細いチューブをあなたの茎に巻きつけてみるわよ」

蝶は言いました。

 

 

 

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彼女は自分の口である、細いストロー状の口吻(こうふん)を

細い茎に巻きつけました。

それはまるでサヤエンドウを抱きしめているかのようでもあります。

蝶は静かにサヤエンドウの命の鼓動を聞いています。

 

 

サヤエンドウのエネルギーは根から立ち上がり、

踊るように登って来ます。

萌黄色の導管を、エネルギーはリズムをとって躍動し駆け抜けるのです。

そして空に向かう先端で、エネルギーは天へと昇華してゆくようでした。

 

全ての機能は順調で、サヤエンドウは健康体そのものでしたが、

蝶は目を閉じ、しばらくそのまま感じていました。

 

 

「あなたには大きな望みがある。サヤエンドウ」

ずいぶん時間をおいてから蝶は言いました。

 

 

 

「その大きな望みはたった一つのサヤの中に、

たった一粒だけの実を大切に育てようとしているのね、

サヤエンドウ。違いますか?」

 

 

 

「そうですね。私の内面がそうですと、言っています」

サヤエンドウがかすかな声で応えます。

 

 

 

「それはとてもあなたにとって重要なこと。

とても・・・。

この季節に一番やってみたいこと」

蝶が言いました。

 

 

 

「そうだと思います」

サヤエンドウは同意したものの、その声は暗いのです。

 

 

 

「何か困ったことがありますか?

あなたはその宝の一粒だけを育てることに専念すれば

それでいいのだと私には思えますが・・・」

 

 

蝶がそう言うと、

サヤエンドウは震えて言いました。

 

 

 

「でもそれでは私はあなたに還すものがあまりにも少ない。

他のサヤエンドウはたくさんの花と実をつけられます。

 

私はたった一粒しか作ることができない。

そしてそれが本当に実って、

あなたにちゃんと差し上げあげられるかどうか、

それすらもわからない。

でもどうか、私のことを”できそこない”だと思わないでください」

 

 

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「なぜそんな言い方をするの?」

蝶が続けました。

 

 

「あなたは今度の春の自分の使命を完遂すればいいだけ。

その光の一粒が最終的にどうなるのか、

私にはわからないけれど、

でもあなたがそのためにこの春芽生えて来たとしたら

それはきっと大切なこと。

 

あなたの友達のサヤエンドウからたくさんの柔らかくて甘い実をもらうから

私はいいのよ」

 

 

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サヤエンドウはしばらく黙って何も言いませんでした。

まるで暖かな涙を流しているようです。

その細い巻毛も瑞々しい小さな葉っぱも微細に揺れました。

 

 

「ありがとう。蝶さん。いいえ、この菜園の主であるあなた。

私のところへ蝶の姿でやって来てくださりありがとう。

私の願いを見守ってくれてありがとう。

なぜ私がたった一粒だけを実らせようとしているのか、

まだ自分にもわからないけれど、

私の命は知っています。

 

 

だからその一粒がちゃんとみのったら、

どうかそれを見つけてください。

 

 

来年の種にするのが一番いいのか、

それともすぐに食べた方があなたの体に一番いいのか、

今の私にはわかりません。

 

 

もしかしたらその一粒が、

あなたが古い時代から持ち越した、

病の核を打ち消すことができるかもしれない。

 

 

 

この実が実った時、それははっきりわかるでしょう。

その時私はあなたにこの実の価値をお伝えできます」

サヤエンドウの声は小さくもキッパリとした口調でした。

 

 

 

蝶は優しくうなづいて静かにその口吻を外しました。

そしてそっとそこを離れて、元いたポーチに戻ります。

 

 

 

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彼女の羽は消えていき、元の人の姿に戻りました。

 

 

お日様が真上に来ています。

彼女は眩しそうにして、自分の庭を眺めました。

それは象徴された世界でした。

 

 

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彼女の中に宿る、創造主が創った世界。

そして彼女がより美しくしようとしている世界がそこにありました。

 

 

 

おわり

 

 

 

 

未来の暮らしの物語:その1

《サヤエンドウの願い》

 

 

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*精霊と行くスノートレッキング*

 

 

 

雪が断続的に降るようになると

 

 

 

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世界は一変する。

これは自宅からの眺め。

 

 


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私は雪道を運転し、

 

 

 

 

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スノーシューを履くなどして、

 

 



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自宅近くの湖や、

 

 


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自宅から20分ほどの山を歩く。

ここはロープウエイで標高1900がすぐの入笠山付近。

 

 

 


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私のスノートレッキングは、

精霊たちと共にある。

(画像は全てスマホ実写)

 

 

 

 

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彼らの姿とエネルギーは強く、

風景が見えなくなるほどだ。

 

 

 


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雪原に出ると高みを渡る彼らがいた。

 

 

 

 

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覗きこんでくる彼ら。

 

 

 

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森は彼らがすぐそばにくる。

 

 

 

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私が佇むと、

 

 

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彼らは私をじっと見つめる。






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光が強まると、

彼らはますます美しくなる。

 

 



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オーブたちもご機嫌だ。

 

 

 

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本来、地上人は精霊を感じ、

彼らと共に生き、

その心と感性で大地・水・季節・風・お日様を尊重して来た。

 

 

 


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創造主が創った世界を尊重し大切にすること。

 

 

地上人が再びその心と感性を取り戻すことが、

自らと惑星地球を救う唯一の道だと思う。

 




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それではまた。

 

 

 

 

雪の森の精霊たち:北八ヶ岳にて

 

 

2週間以上吹雪いていた八ヶ岳

素敵な雪晴れの朝が来た。

 

 

 

 

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私の住まいからは八ヶ岳上空が一望可能。

この日は今季中の数少ないベストデーだと判断。

さっそく行ってみた。

 

北八ヶ岳ロープウェイで2300メートルへ。

 

 


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2回目装着のスノーシュー

初めてアイゼンの着脱練習と歩行練習も兼ねている。

 

 

 


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ほぼ無風の素晴らしい世界!

山頂駅から縞枯山荘方向へスノーハイク。 

 

 


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パウダースノーが1メートルは積もっていた。

 

 

 


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そして、

光が来た時・・・

 

 

 


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彼らが来た!

 

 

 


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「こんちわ!」

 

 

 


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「よく来たね!今日は最高だよ!」

 

 


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「待ってたよ!」

 

 

 


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「ぼくら、君たちの言葉だと

”精霊存在”としかワードがないけど・・・」

 

 

 


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「呼び名はどうでもいいよ。

「大事なのは・・・」

 

 

 


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「この世界は目に見えないものがたくさんあるってこと」

 

 

 


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「ぼくらは、君たちが登場するずっと前から」

 

 

 


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「地上世界をつくってきた」

 

 

 

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「星々と、お日様と、風と、大気と、水蒸気と、大地と共にね」

 

 

 


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「ほら、こんなふうに!」

 

 


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「ダンスしながら」

 

 

 


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「ぼくらは、惑星地球を美しくしてきた」

 

 

 


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「ぼくらのアートを見てよ!」

 

 

 


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「ほら!」

 

 


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「ぼくらの熱意と」

 

 

 


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「ぼくらの繊細さと」

 

 

 


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「ぼくらのユーモアと」

 

 


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「ぼくらの絶え間ない仕事を」

 

 


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「ぼくらは人間に似た姿は持たない」

 

 

 


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「ぼくらはエネルギーそのもの」

 

 

 


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「これがぼくらそのものであり」

 

 


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「ぼくらの真の姿」

 

 

 


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「君たちに見えている世界はこんな感じだよね」

 

 


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「でも、この世界は」

 

 


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「見えていないものの方が多いってこと」

 

 


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「声のない歌の方が多いってこと」

 

 


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「無音の歓喜があるってこと」

 

 


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「それを知ってほしい」

 

 

 


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「それに君たちも霊的な存在なんだ」

 

 

 


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「他人には見えない力、

 他人には聞こえない歌

 他人は知らない使命がある」

 

 


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「惑星地球は・・・」

 

 


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「ぼくらのダンスでいろんな姿になる」

 

 

 

 
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「君は君の魂のダンスを踊っておくれ。

 そうすればこの星はもっと輝く」

 

 

 

 

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「じゃあまたね」

 

 

 


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***

 

 

 

 

ラストに映像をお届けして終わります。

2:37

スマホ横向きでどうぞ。

 

パソコンは右下の拡大モードでどうぞ。

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

スノーシューデビューと、奇妙なギフト。

 

 

今週の初め月曜日:律動の月2日目

(12月14日)原村でも積もる程度の雪になった。

 

 

 

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八ヶ岳上には雪雲が停滞し降雪が続いている。

 

 

 


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女乃神山(蓼科山)も北横岳も真白で、

入笠山も10 センチ以上の積雪になったと聞いた。

 

 

 


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そこで、翌日:火曜日の朝、

入笠山にある富士見パノラマスキー場に

スノーシューは可能ですか?」と問い合わせた。

 

 

 

すると、

「今日中なら可能ですよ!

明日以降雪が凍ってしまうと軽アイゼンが理想で

スノーシューは不向きになるかも」

 

・・・とのこと。

 

 

 

入笠山もスキー場も自宅から見えるほどの近場で20分。

肉眼で山頂の天候が確認できるため

状態のいいその日にさっそく行ってみた!

 

 

 

駐車場はアイスバーン

でもジムニーくんは雪道が得意だしスタットレスだし大丈夫。

 

 

 


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ゴンドラに乗って・・・

 

 

 


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雪の斜面を上昇。。。

 

 

 


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標高1780メートルのゴンドラ山頂駅に到着し、

レンタル棟を探してスノーシューを借りた。

 

 

 

その時思わぬ出来事があったが、

それは最後にお伝えします。

 

 

 

 

 

 

 

ともかく初めてのスノーシューを履いてみた。

パウダースノーの上を軽々と歩ける不思議な履物。

 

 

 

「和かんじき」というものも日本にはある。

けれどそれよりも雪に沈まない点が優れている。

 

 

 


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森は雪に包まれている。

スノーシューなら道なき道を進むことが可能。

 

 

 


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木道は歩きにくいので土手を歩く。

 

 

 


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光が差し込む林を抜けてゆく・・・

 

 

 


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すると・・・

広い雪原に出た!

 

 

 

 

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ここは入笠湿原。

雪がない時は木道しか歩くことはできない。

この画像は秋に撮影したもの。

 

 

 

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畑友で登山家でもあるまっちゃんにお連れ頂いた。

これが秋の湿原。

木道以外は立ち入り禁止。

 

 

 

 

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でも、雪原になったら

どこへでも自由に歩いていいことになっている。

 

 

 

 

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パウダースノーの上を自在に楽に歩き、

眩しいほどのお日様を浴び、

清純な大気を吸い、冷たい小さな雪のかけらを感じる。

 

 

 

 

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雪原に座っていると

時折、強い風が雪煙を立てていて美しい。。。

 

 

 

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この嬉しさを撮影。

 

 



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三脚を持参しなかったが、

意外にも雪でスマホが立位保持。

 

 

 


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雪は白いけど、青さがある。

影も青さがある。

空の色を映しているのだと私は思う。

 

 

 


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時々やってくる強風は吹雪のよう。

気温はマイナス4度程度だったけれど、

風が吹くとマイナス8度?だったかも。

 

 

 

 

ウエア装備は丁度良くボディは暖かだったが、

指が痛くて長居することができなかった。

 

 

 

まるで冷凍庫の中に指を入れっぱなしにしている状態

激しい痛みなってくる。

 

 

 

撮影機材を操作するため薄手にしていたが

この二つの重ねアイテムでは

マイナス2度程度までしか対応できないとわかった。

 

 

 

 

装備の限界がわかれば対処できる。

 

 

 

 

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指は痛んだが、

超絶・清々しいスノートレッキングに心もボディも歓んだ。

パウダースノーの上を歩くスノーシュー楽しすぎる!!

(体感はラスト動画でお届け)

 

 

 


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森の向こう側:スキー場には人がいたものの、

トレッキングしている人には2人しか出会わず、

ほぼ貸し切り状態の雪原だった。

 

 



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こうしてスノーシューデビューを3時間ほどで終え、

無事にゴンドラ乗り場に帰り着くことができた。

 

 

 

 

 

 

ところでこのスノーシューとストック。

借りる際、奇妙な展開になった。

 

 

 

 

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私はその日の朝、

電話で雪の状態を事前確認して現地へ向かった。

ところが係員

「今日の雪質はスノーシューが適切な状態ではなく、

軽アイゼンが向いている」と。

 

 

 

 

「でも、電話では今日中ならスノーシューができると聞いたから

軽アイゼンは自宅に置いて来ちゃった。

スノーシューがやりたいの。だから来たの」

・・・と、私。

 

 

 

 

「ええ!?そうですか?ちょっと電話で確認してみます」

 

 

 

=いろいろ確認している=

 

 

 

その後・・・

 

 

 

「今日の雪質は軽アイゼンの方が最適かもしれませんが、

どうしてもスノーシューがご希望でしたら

 

今回は無料体験モニターとして

無料で貸し出しいたしますと。

 

 

 

「えええ????無料?」

 

 

 

「こちらの手違いですので無料です。

あちらでお受け取りください」

 

 

 

「???あ、ありがとうございます」

 

 

 

・・・ということで、

2000円のサプライズプレゼントとなった。

 

 

 

その上、

たまたまお客が少なかったせいか、

使い方の説明がものすごく丁寧。

 

 

 

 

2人の係員が文字通りの「手取り足取り状態」レクチャー。

本当に感謝です。

 

 

 

 

実際森に入ってみると

スノーシュー最高に最適な日であったことに間違いなく、

私は約束通り、

「体験モニター」として

初心者でもスノーシューは簡単に楽しめる記事を書くことにした。

 

 

 

 

***

 

 

 

自宅まで帰り着くと

八ヶ岳はますます白くなっていた。

 

 



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素敵な一日だった。

ラストにスノートレッキングの体感を動画でお届けして終わります。

スマホは横向きで。

パソコンは右端のズーム機能で拡大してどうぞ。

 

それではまた。

 

 

youtu.be

 

 

 

霧ヶ峰トレッキングと、思いがけない雪山デビュー!

 

 

念願叶って、

初冬の霧ヶ峰へ連れて行って頂けることになった。

 

 

 

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気温、3度ほど。

私がとりあえずアイゼンを持参すると、

登山慣れしているKご夫妻から

「雪?ないない〜〜〜♪」

・・・ということで、

 

荷物を減らすためアイゼンは車に残して出発。

 

 

 

アイゼンってこんなものです。

靴にはめるスパイクなのですが、、、

 

 

 

 

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今、気づいたけど、

これ、5800円もしたのね!!

(≧∀≦) 

モンベル の言うがままに買っていた。

 

 

 

トレッキング程度しかするつもりのない私に

ハイスペックすぎやしない???

 

 

 

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実際に雪は全くなく、

霜が降りている程度。

 

 

 


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超絶快晴に恵まれ、絶景の中を登った。

手間に見える濃紺の山は鷲ヶ峰。

その向こうの雪山は中央アルプス北アルプス

 

 

 


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中央の富士山を挟んで、

右手が南アルプス

左手が八ヶ岳連峰。

 

 

 


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私に合わせた、

ノロノロ歩行のペースで

コロボックルヒュッテ前の駐車場から

気象ドームを目指した。

 

 

 


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1時間10分ほど?かかって登頂へ。

 

 

 


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嬉しくて浮かれるウタマロ。

 

 


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で、さっそくお弁当タイム。

これが・・・普段のランチより多彩な内容になって驚いた!

 

 

美智子さん作:

自家製ピーナッツのおこわおにぎり、明太子入り

ビール漬けのたくわん

 

 

 

清さん作:

鍋で作る野菜ラーメン

暖かいコーヒー

 

 

 

ウタマロ作:

オニオングラタン・モチーズ・スープ

(オニオングラタンスープにお餅とチーズが入っている。

 スープジャー に入れて持参。暖かい)

体験田んぼで栽培した自家製のお米おにぎり

初めて漬けた野沢菜と白菜漬け

干しニンジンの卵焼き

 

 

 

ザックの中身はほとんどお弁当だったので

ランチが終わるとザックは軽く、身は重くなった。

(≧∀≦)

 

 


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次は下りになりますが、

なんと!想定外の雪!!

(・∀・)

 

 

 

人工雪がたんまりと。。。

 

 

 

で、遠くに見えるのは浅間山

 

 


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「アイゼン車に置いて来ちゃったよね」

「ストックも置いて来ちゃったよね」

「どうしよう?」

「面白そう!」

「行ってみようか」

「そうしよう」

 

 

 

・・・ということで、

 

 

「Go!!」

 

 


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山で出会い、

その縁でご結婚されたロマンティックなK夫妻。

彼らはもちろん雪道に慣れている。

 

キリマンジェロ登山も経験があるそうでビックリ!

 

 

 


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歩き方をご指導くださり、

私はヨチヨチ歩きでついて行く。。。

 

 

 

この影がウタマロです。

 

 

 

 

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清さん曰く、

「学生時代の山岳部はほとんど”シゴキ”だった。

食料はドライフードなどあるわけもなく、

コンパクトで軽量の装備もなく、

燃料も”薪”を背負って登った。

 

 

一人で背負う荷物が50キロに及ぶこともあったし、

死亡者が出ることすらあった」と。

 

 

 

気が遠くなる様な

昔の登山場面を教えて頂いた。

 

 

 

「今は楽チンすぎるよね♪」

 

 

 


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この↑画像、

一番遠くに見える薄水色の山脈が北アルプス

槍ヶ岳も肉眼で見えた。

 

 

 

わぁ!

綺麗〜〜〜!!

 

 

 


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あっという間にドームからこんなに降りて来た!!

 

 

 

 

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雪は不思議だ。

白いのに積もると美しい空色に。

 

もしかしたら空の色に染まるのかな?

 

 

 


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白樺湖の向こう、女乃神山が美しい。

その右隣の北横岳は3週間前登ったところ。

あの時、私はこちらを眺めて

「あのドームのある山に登りたい」と思っていた。

 

 

願いが叶った!

 

 

 


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雪道を下り終えると枯れ野原の木道を行く。

私は岩がところどころのぞく枯れ野原の道が大好き。

 

 

 

それはなぜか。

おそらく過去生に起因すると思える。

 

 

 

懐かしくて心がキュッとして、

夏の青々とした風景より晩秋の風景に惹かれる。

 

 

 


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ああ、なんて美しくて切ない世界。

ため息が出てしまう。

 

 

ずっとずっと佇んでいてもいいくらい。。。

 

 

 


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次は別のルートも歩きたい。

その時は一面の銀世界かも。

どれほど素晴らしい世界なのか、堪能したい。

 

 

 

 

 

 

こうして無事に車まで到着し、

自宅まで送り届けて頂いた。

ヨチヨチの私をお連れ頂き、本当に感謝です。

 

 

 

経験者にはハイキング程度ですが

私の足には十分の負荷だった。

 

 

 

靴に慣れ、

レーニングにはちょうどいいレベルだったと思う。

 

 

 

***

 

 

 

自宅で少し休んで目覚めると、

世界は夕暮れに向かっていた。

 

 

 


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空には天使が舞い、

 

 

 


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徐々に淡香色(うすこういろ)になり、

 

 

 

 

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甲斐駒ヶ岳も、

 

 

 

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淡香色(うすこういろ)に包まれていた。

 

 



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素晴らしい一日だった。

感謝です。

 

 

 

 

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ラストに動画をお届けし終わります。

2:52

 

スマホ横向きでどうぞ。

パソコンは右下の四角で拡大できます。

 

 

それではまた。

 

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

初めて登山の山ガール:北横岳への旅

 

 

 

 

先日、北八ヶ岳ロープウェイで2237メートルまで登った時、

北横岳はそこから1時間だと知った。

 

 

 

 

もちろん私には倍の時間はかかると想像できたが、

雪が降る前にチャレンジしてみたくなった。

 

 

 

 

1771mのロープウェイ山麓駅まで車で到達。

午前8:15

 

 

 

 

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徐々に霧がやって来たが想定内だった。

8:30

 

 

 


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始発:9:00のロープウェイで山頂駅まで行く。

 

 

 


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1万坪の「坪庭」も濃霧。

これから登る山も見えなかった。

 

 

でも、山頂では晴れると思っていた。

 

 


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私は「登山」が初めて。

YATSUトレッククラブ    上田 剛さんに

プライベートガイドとして付き添ってもらった。

9:30出発。

 

 

 


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霧と木々のコントラストが美しい。。。

 

 

 


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急な登りに入る前に休憩。

初めて買った登山靴。

 

 

 


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「白檜曽:シラビソ」の木肌が美しい。

 

 

 


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霧の中を・・・

 

 

 


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ゆっくり、ゆっくりと登る。。。

ザックも手袋もミトンもネックウォーマーも「おNEW」

 

 

 


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霧を吸い込むと、とても心地いい。

 

 

 


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ヒュッテに到着。

すでに11:30。

 

私のペースで登りたいから

プライベートプランにしてもらっている。

 

 

 


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おやつは「マヤナッツトレイル」

登山好きな大田代表が作ったマヤナッツお菓子の中の一つ。

 

それに私が自作したドライほおずきを入れて行った。

 

 

 


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ナッツとフルーツのドライ。

軽量で栄養価が高く、甘酸っぱく美味しい。

 

 

 


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登山には最適。

ガイドの上田さんにも好評だった。

 

 

 


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さあ、いよいよ頂上へむけて出発。

相変わらず霧は濃いけど、

きっと晴れる。

 

 

 


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私にとっては「難所」と言えるレベル。

 

 

 


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木立を流れる霧・・・。

でもわずかに明るくなって来た。

 

 

 


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山頂まであとわずか。

光が・・・

 

 

 


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やって来た!

 

 

 


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わぁ!

 

 

 


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北横岳:南峰:2473m

12:00頃到着。

 

 

 


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どんどん光は強くなり、

雲はどんどん流れた。

 

 

私は心で雲を感じた。

 

 

 


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そして、北峰:2480mへ。

ここがゴール。

 

 

 

 

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雲と風の中に立つ感覚。

 

 

 

 

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眩しい!!

 

 

 


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浅間山が見えた。

いつも見ている八ヶ岳の「向こう側」を見たのは初めて。

 

 

 


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突如、色彩が鮮やかになり・・・

 

 

 


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私の存在する世界がモノクロからビビットになった。

 

 

 


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さあ、晴天の中を戻りましょう。

とっても暖かいな。

 

 

 


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見えなかった風景が帰路に現れた。

 

 

 


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さんざめく光。

 

 

 


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光を浴びる苔の繊細な姿。

 

 

 


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彼らの歓びの世界。

 

 

 


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ここへ戻って来たよ。

13:00

 

 


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日向ぼっこしつつのランチ。

とっても嬉しい。

 

自分の体験田んぼで実ったお米のおにぎり。

 

 

 


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***

 

 

 

13:30頃出発「七ツ池」へ。

足元には氷が。

 

 

 


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あれが「七ツ池!」

 

 

 


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池を廻ることができるのは2つだけ。

他の池はどこにあるのか分かりにくく、道もない。

 

 

 


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これが2つ目の池。

結氷が始まっていた。

 

 

 


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見て!

 

 


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ほら!!

 

 

 


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氷の世界も大好き!

 

 

 


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氷の穴から覗く世界も面白い。

 

 

 


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氷と水面の狭間。。。

 

 

 


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摩訶不思議な世界が、

 

 

 


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美しすぎる。

 

 

 


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氷と水の中間世界。

素敵だった。。。

 

 

 


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この池は、水際まで降りることができる。

冬季は氷の上を歩くことができるそうだ。

 

 

 

 


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その後、快晴の中を下山。

雄大な景色を見ることができた。

 

 

 


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「坪庭」まで来た時、

出発時には見えなかった登山ルートの山が見えた。

こんなに大きかったのかと、今になって知る。

 

 

 


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「坪庭」も全景を見渡すことができた。

 

 

 


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気温は4度。

とても暖かい。

 

 

午後2:30到着。

およそ5時間の旅だった。

 

 


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今回、初の登山。

実際に歩いてわかったこと。

 

 

 

私には石がたくさんある急斜面をよじ登るより、

林に囲まれ、

土や落ち葉のある緩やかなルートの方が好みだってこと。

 

 

 

登山よりトレッキングの方が今の私にはベスト。

でも、チャレンジしてみて良かった。

 

 

 

雲の中に立つ感覚は素晴らしい。

 

 

 

 

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最後に映像をお届けして終わります。

静止画では届けられない

ダイナミックな風・雲・光を感じてください。

5分50秒。

スマホ横向きで。

パソコンはこの画面右下の「拡大」で拡大してどうぞ。

 

 

それではまた。 

 

 

 

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