izumiutamaro’s blog

泉ウタマロの新しいブログです。よろしくお願い申し上げます。

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

見捨てられた夢の場所

瞑想中奇妙な世界に行って来た。********その場所からは空は見えなかった。うすぼんやりした鈍い光。風も、音も、時間も止まった憂鬱世界。地面から、無数のつるが伸び出てる。生まれたものの、途中で立ち枯れてるものばかり。そこはそれらで埋め尽…

物語:カエルの跳躍

夏の夜明け前のことでした。サトイモ畠の濡れた地面で小さなアマガエルが懸命に跳びはねています。「ピョン!もう一度・・・ピョン!またダメだ・・・」彼は半べそでサトイモの葉を見上げました。そこへ大きなヒキガエルがやってきました。「お前さんいった…

物語:ヤドカリと小さすぎる家

海は夕暮れを迎えていました。茜色は世界を満たし、波打ち際も染まっています。一匹のヤドカリが砂浜で独り言を言っていました。「確かに今の家はきゅうくつだ。でも、この家は僕をずっと守ってくれた。思い出も、愛着も、全部ある・・・」他のヤドカリたち…

物語: 砂漠のフンコロガシ

暑い砂漠の真昼のことです。フンコロガシはサラサラ崩れる砂の斜面で、丸い糞を後ろ足で押し上げようと必死でした。「フンフンフンフンッ!うりゃぁああああ!」何度やっても糞玉は、転がり落ちてしまいます。彼はイライラして言いました。「クソッ!なんだ…

手作り猫ごはん2月経費報告

手作りルナごはん、2月経費報告2月の買い物は終了いたしましたので、集計結果を報告いたします。砂肝:2パック 408円鶏ガラ:75円 鶏モモ:282円鶏ムネ:278円 ノンオイル塩分ゼロシーチキン缶詰7個:717円ササミ:378円 アジ:229…

物語:忘れられた親友

僕が幼かった頃、僕には同じ年頃の親友がいた。その親友は僕にしか見えない存在だったけど、僕らは家の裏庭でよく遊んだ。庭に落ちる葉っぱや、小枝でおもちゃを作るのが一番の楽しみだった。物置小屋は僕らの秘密基地だったんだ。そして僕は中学生になった…

透明なまなざし

先日、すがすがしい本に出会いました。以下に紹介いたします。***************この本はHOW TO本でも、自己啓発本でもない。彼の魂が、一途に自分の想いと行動を表現したかった本だ。彼自身が魂などというものを意識しているのか否か、そ…

猛トラ、アゲイン(T_T)

またしても……うちの子ルナ 猛トラに豹変!(-_-;)夜8時過ぎ、さんざん遊んだのに落ち着かず、不機嫌…。あやしい雲行き…(; ̄ェ ̄)これは来る、きっと来る…。(-_-;)来たー!( ̄◇ ̄;)シャァー!ぎょえー! (>人<;)未保存データ やばっ!ンギャ…

物語:イモ虫と蝶

ある夏の初めのことでした。二匹のイモ虫が同じ葉っぱをかじっています。「おい、そろそろ俺たちも将来についてマジに考えなきゃなんねぇな」茶色い一匹が言いました。「そうですね。僕は自分がどんなに綺麗な蝶か楽しみなんです」緑の一匹が答えました。す…

アイオーラおばさまと小鳥

あるところにアイオーラという名の女性がおりました。バラ色の頬に、ふくよかな体の魅力的な女性でしたが、なにより小鳥を飼うことにたけていました。彼女は色とりどりの小さな鳥に歌を教えておりました。そこへ小さな女の子がやって来て言いました。「アイオーラおば…

物語:ユリとお月様

真夏の満月の晩、森の奥でユリが咲こうとしています。お月様はユリを見つけて言いました。「おや、こんなところに美しい姫がいることよ」それを聞いてユリは答えました。「姫ですって?私はこれまでずいぶんひどい目にあってきました。芽吹きの頃、遅霜に苦…

夢の育児日誌

私たちはせいぜい30歳くらいまでに成長の大半を終えるように感じていませんか?(もちろん体重の成長が始まる場合もありますが。。)(-_-;)精神的成長は計測できず 変化がわかりにくいものですね。私には1996年からの日記があり、それを読むと自分…

育てた夢の拡大情報。

2月11日の記事で 「井戸を掘る若者」という小さな物語を書きました。私はこの物語を通じて、お金というものの概念の一部を書きたかったのです。http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11468154278.html物語の最後に若者は叫びます。「ついに僕自身から泉が…

すべては円を描いている

すべては円を描いている。海、風、太陽、月、星、虹も。すべては円を描いている。指紋も、季節も、鳥の巣でさえ。出生、帰郷の旅でさえ。すべては円を描いている。あなたの微笑み、仕事や、言葉。すべては円を描いている。誰かさんの愚痴、誰かさんのいじわ…

物語:井戸を掘る若者

あるところに、棚田が続く豊かな村がありました。村人は皆、勤勉で実直でした。ある春のこと、村に見知らぬ若者がやって来て、低い土地に住みました。しばらくして若者が村人に尋ねました。「あなたがたは豊かな暮らしをしているのに、なぜいつも不安げなの…

ルナによる浮気調査。。

このところ思考型の記事続きでしたね。今日はルナ登場の御希望にお応えいたします。*****************ルナ:「ねぇ、ママ。昨日変わったことなかった?」 (*゜▽゜ノ 何もないけど?「嘘よ、見ず知らずの外の子に会ってたでしょ」( ̄Д ̄;;…

モグラの王様

あるところに、モグラの国がありました。皆働き者でしたが、たった一人手におえない者がおりました。それは王様のモグラでした。夕食にミミズが出されると、「俺は虫の幼虫が食べたかった!」と皿を蹴とばし、不作法をたしなめられると、「作法だとか、しき…

死を恐れる男

ある男が死のうとしていた。本当は何日も前に死んでいるはずだったのに、男は死に抵抗し、ボロボロの体にしがみついて、うつろな目で生きていた。彼にとって死ほど恐ろしいものはなかった。「ああ・・・死神が来る!死神が来る!」男は何度も何度も恐ろしさ…

魔法のドアと可能性

その時私は知らない町の扉を開いた。あざやかで活気に満ちた町。私は小さなお店を出した。私が他の人のお店を訪ねると、知らない人も私の店を訪ねてくれた。町の人は優しく、ユニークで、親切だった。もう一つまた別な扉を開いた時。そのドアの向こうは霧に…

溢れ出た瞬間

150gの幼猫が突然やって来てから、私は精神的に受け入れるまで約5か月近くもかかりました。予期せず道路上で保護し、里子に出す縁もなく、非常に情調不安定でヒステリックな子猫。閑静な一人暮らしの生活は破壊され、私の精神はキレ気味でした。小さな…

旅する若者と亡霊

長いこと旅をしている若者がいました。旅は危険に満ちており、彼はいつも何かに脅かされてきました。中でも若者が一番恐れていたのは、フードをすっぽり被った暗い人物なのでした。亡霊のようなその存在はつかず離れず彼につきまとい、まるで死神のように若…

抱きしめあう時

あるところに仲の良い若い夫婦が暮らしていました。二人は山の斜面にあるみかん畑を育てています。働き者の夫婦でしたが、妻は近頃夫の様子がおかしいことに気が付きました。朝 目覚めると夫は不安げな顔で夜明け前の空を見上げます。そして・・・夕方 仕事…

創造主の願い

おお、私が愛を贈っているのがわからないのか?こうして何万光年もかなたからたえまなく送っているというのに。あなたがたは自分の孤独の殻にこもり、私の愛を受け取ろうとしない。こうやって朝焼けに乗せ、こうやって夕焼けに託しているというのに。時には…

重なる言葉

この世からもうじき旅立とうとしているおばあさんと、猫の物語に出会いました。実話です。エルマおばあさんはこう言います。***************「人は死んで別の世界に行ったあと、自分の人生を振り返る作業をするというけれど、私はそれを今、…

与えてもなくならないもの

************この絵本ご存知でしょうか?自分が犠牲になるつもりで、やまんばが住む山頂へ一人で向かった「あかざばんば」というばあさま。意外にもやまんばはおおらかでばあさまが食われるようなことはなかった。あかざばんばが村へ帰る日、や…