瞑想中奇妙な世界に行って来た。
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その場所からは空は見えなかった。
うすぼんやりした鈍い光。
風も、音も、時間も止まった憂鬱世界。
地面から、無数のつるが伸び出てる。
生まれたものの、
途中で立ち枯れてるものばかり。
そこはそれらで埋め尽くされてる。
少し育った長いつるや、芽吹いたばかりの小さなつるも、
どれもこれもが、茶色く縮れ、
生気を失い、止まったままだ。
「ここはいったい何？」
訊くと、自分の声が答えた。
「ここは見捨てられた夢の場所」
そこは一度は望んだものの、
人が途中で捨てた夢の墓場だ。
朽ちているのに、消滅もせず、
永遠に立ち枯れる夢の残骸。
無残で憂鬱、哀愁満ちた虚脱世界。
ところがわずかに、太くそびえた つるを見つけた。
あまりに高く、上部は見えない。
「これはいったい何？」
訊くと、自分の声が答えた。
「これはまれに育った夢のつる」
屈強の、意志と、決意と、努力で育った稀有なつる。
今も成長している夢の象徴。
なるほど。
育ったつるはまれなのだ。
ほぼ大多数が朽ちた夢。
ほぼ大多数が死んだ夢。
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あなたの「つる」は、
今どうなっていますでしょうか？
(￣ー￣；
