「まずは、自分を信じきれ!」
そういう啓発ありがちだ。
まるで、
初めての跳び箱で、
10段跳べと言わんばかりに。
「信じれば跳べる!
もしも失敗したならば、君の信じる力が足りないからだ!」
こうして心は試される。
やがて哀れな男の子。
10段跳びに失敗し、
確信したのは自己不信。
その落胆の大きいことよ。
最初から10段跳びなど無理な話だ。
1段目から跳べばいい。
はじめから「自信をもって」は無理な話だ。
それでもね
1段目、跳べる未来を否定しないで。
否定するのをやめるとね、
小さな成功できてゆく。
1段目、飛べたら次は2段目に。
小さな成果の積み上げこそが、
ほんとの自信につながるよ。
いつかは10段跳べるかも。