蝋梅は静かに微笑んでいる。
ただ、微笑んでいるだけだ。
干渉も、意見もしない、優しい心もちで。
ああ、その微笑みの柔和さ。
人が苦悩を抱えていても、
たおやかな穏やかさで受け入れる。
人が人の話を聞く時、
完全に沈黙し、話し手を尊重し、
最後まで聞き終えることがどれだけ難しいか。
自らを、
カウンセラー・ヒーラーと称する人が、
世の中には数多く存在する。
しかし、
聞く最中、自らの中に湧き起こる、
有象無象を押しとどめられるヒーラーは、
いったいどれだけいるのだろうか。
聞き手にできる最高の贈り物。
それは、
話し手に対する敬意と忍耐。
そして無言の中の祈り。
それだけが、話し手を真に癒し、
それでこそ、
話し手は自分の中で答えを見つけ出せるだろう。
人は誰かに言われたことでなくて、
自分の中で見つけた答えが、
一番しっくり身について行く。
蝋梅は、ただ微笑んで人を見つめる。
干渉も、意見もせずに。
凍える空の下。
私たちの心が、
己の中で、答えを見いだせるよう。
ただ、一途な祈りを、
その美しさに宿している。
天性の、その姿の中に。
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このご本、↓
「聞くこと」の真の意味がありました。
ぜひどうぞ。
「れもん」じゃないです。お間違いなく。
(^▽^;)
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