暗い森の奥深く。小さな家で、
ろうそく一つを ともし火に、女性が一人祈ってた。
毎晩深夜が近づくと。
どこからともなく叫び声やら、奇声をあげる者たちが、
断りもなく家に入って、彼女の周りを回るのだ。
ボロボロ衣類に、バカげたお面。
大声で 彼女をあざけり、ののしった。
しかし彼女は気をとられずに、ひたすら祈っているままだ。
しばらくすると、うるさい者たち消え去った。
ところがだ、次にやってきた者たちは、
黒い衣装をつけていた。
醜いカラスや、魔女の面。
唸り声やら歯ぎしりで、脅かし、威嚇し、おびやかす。
なんとか彼女は冷静に、そのまま目を閉じ祈ってる。
ようやく朝が近づいて、明かりは燃え尽き、空気は白く澄んできた。
その時近くで羽音が聞こえた。
彼女がやっと目を見開くと、
真っ白い、ハトがクウクウ窓辺にとまった。
彼女は静かに微笑んだ。
「ようこそ、ようこそ、私の心。
ずいぶんと、いろんなものが過ぎ去りました」
彼女はハトを胸に抱き、森に差し込む朝日を見上げた。
夜露はしたたり、光は彼女を貫いた。
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あなたが…
ピュアでまっすぐなあなたの心に出会ったのはいつですか?
(*^ー^)ノ