izumiutamaro’s blog

泉ウタマロの新しいブログです。よろしくお願い申し上げます。

無名作家の無謀な決意!【ゆうれいたちがやってきた】が届くまで。

 

 

 

 

 

こんにちわ。

涼しい雨の日になりましたね。

(*゚ー゚*)

 

 

 

 

 

いよいよ昨日あたりから

ウタマロ新刊が届きました、

というお知らせが来ています。

(予約特典は空輸ですが、その後は船便のため到着にタイムラグもございます)

 

 

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ルナは不機嫌ではありません。

地顔です。(⌒-⌒; )

 

 

 

 

 

 

今日の記事では私が【ゆうれいたちがやってきた】作品に関して

貫いたこと、決意したことと、

最後に発送現場のリアル熱気をお届けします。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

以前もお伝えしたように、

第一部の物語の部分は、

2014年に出版される可能性がありました。

・・・が、諸事情あり私から辞退しています。

 

 

その時どのような経緯があったのか具体的に振り返ります。

( ̄ー ̄;

 

 

 

 

***

 

 

 

 

物語の中で主人公は自らのことを常に、

「ぼくちゃん」と呼び、

文中では何度もその呼びかけが登場します。

 

 

 

 

このセリフはストーリーが私に降りて来た当初から、

「ぼくちゃん・・・」だったのです。

(@ ̄Д ̄@;)

(2012年9月:自転車に乗っていた時に聞こえてきました)

 

 

 

 

「ぼく」でも「オレ」でも、

「私」でも「おいら」でもない・・・

ちょっと奇妙な「ぼくちゃん」という口調。

 

 

 

 

 

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やや大げさにも聞こえますし

少し自嘲的にも聞こえます。

 

 

 

 

主人公の少年は、

無意識の中で自分はかけがえのない存在だと知っています。

けれどもその反面、日常では「怠け者の自分」という自己評価。

その入り混じった表現が「ぼくちゃん」なのです。

(; ̄ェ ̄)

 

 

 

 

 

 

 

 

私は聞こえたままを原稿にしたのですが、

当時の編集担当から

「ぼくちゃん」を変更するように言われました。

(@ ̄Д ̄@;)

 

 

 

「ぼくちゃん、というのは今はあまり使わない言い方。

だから「僕」あるいは他の一般的な言い方が適切だ」

ということでした。

 

 

 

 

そこで私は原稿の全てを「僕」に変更してみました。

(; ̄ェ ̄)

 

 

 

すると・・・・

 

 

 

 

 

たとえば P16ではこんな感じに・・・

 

 

オリジナル:

 

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当時の変更バージョン:

 

 

「僕ね、生きているのがめんどうなの。

生まれる前にいた世界に帰りたいの」

 

 

 

 

 

 

P30ではこんな感じに・・・

 

 

オリジナル:

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当時の変更バージョン:

 

「僕は暑くなってきた。

心臓ゴンゴン、汗だくだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで頻回に繰り返される「ぼくちゃん」は

なんだかふつうの「僕」になりました。

 

 

 

 

 

 

 

さらに担当から、

「絵本は全ページを32ページ以内にするのが製本上合理的でコストが効率的になる。

この文字数だと収まらないので1割弱を削るように」

と言われました。

(; ̄ェ ̄)

 

 

 

 

本を実際に読んで頂くとおわかりだと思いますが、

この物語は極めてシンプルで、

これ以上削る余地がないほどなのです。

 

 

 

 

・・・でも、どうなるのか削ってみました。

( ̄Д ̄;;

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに短歌のような5・7調で進むテンポが奇妙なので

「もっとふつうの文調」にするよう言われました。

 

 

 

 

・・・で、ためしに5・7調を修正してみました。

(  ゚ ▽ ゚ ;)

 

 

 

 

 

 

結果その時、作品はどうなったでしょう?

 

 

 

たとえると・・・

 

生花だった花が、

「造花」になっていました!

( ̄□ ̄;)!!

 

 

 

 

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・・・まぁそんな感じです。

\( ̄ー ̄;)

 

 

 

 

 

 

 

もちろんその担当は良かれと思って指示したわけです。

書籍の中でも絵本は特に収益率が低い分野。

 

 

 

 

 

それでも知名度の低い作家の作品を

なんとかして本にしようとしてくれたわけです。

( ̄ー ̄;

 

 

 

 

 

 

確かに頭脳的な解釈すると

それが正しいのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

けれど悲しいかな、

私には作品の魂が抜けているのがわかりました。

(@ ̄Д ̄@;)

 

 

 

 

 

 

考え込むゆうれいたち・・・

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これは挿画構築中のスケッチです。

 

 

 

 

 

 

私はその時点で出版企画を辞退する決意をしました。

知名度の低い作家が

自ら企画を取り下げるなどというのは、

甚だ傲慢な態度です。

 

 

 

 

 

けれども魂レベルが

「これじゃダメなんだ!」

叫んでいる場合、

( ̄Д ̄;;

 

 

 

 

目先の条件がどんなに良くても

進路変更すべきなのです。

\( ̄ー ̄;)

 

 

 

 

 

 

 

企画を中止することで

関係者とのつながりも今までとは異なります。

 

 

 

 

 

相手には私が頑固で高慢に見えたかもしれません。

どう評価されても仕方ないのです。

 

 

 

 

 

けれどもそこを恐れていては、

魂レベルが望んでいるスタイルへ進化できないと思いました。

 

 

 

 

もちろん以降も出版企画に巡り合わない可能性があります。

それも覚悟の上でした。

 

 

 

 

でも、「これじゃ違うんだ!」とわかりつつ具現化するなら、

いっそ出さない選択が正しいと思ったのです!

(@ ̄Д ̄@)

 

 

 

 

 

 

 

こうして2014年に企画リセットになりましたが、

2016年に思わぬきっかけから

あらたな出版可能性が登場しました。

 

 

 

 

 

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由風出版:宮崎さん・谷さん。

 

 

 

 

 

 

 

私はさらに閃いた第二部を執筆し

対する挿画13枚も構築するという

想定外のスタイルに発展しました。

(  ゚ ▽ ゚ ;)

 

 

 

 

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振り返ると2014年の段階で作品は

半分しか登場していなかったことになります。

 

 

 

 

もしかしらた宇宙は作品を半分の完成度で出版させないために、

当時の担当者を通じ、

企画辞退させるような条件を提示したのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

ともかく・・・

 

 

 

 

一つの創造企画が途中破断することがあっても、

本当に魂レベルがそれを完成させようとするなら・・・

そして本人がその想いを破棄しないなら・・・

 

 

 

 

 

いつか必ず最適なスタイルで

創造誕生するのだと思います。

(*゚ー゚*)

 

 

 

 

 

 

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うちのゆうれいたちも大喜び。

父・祖母・祖父。

 

 

 

 

 

 

【ゆうれいたちがやってきた】は、

読者にお届けするまで5年近くかかりました。

 

 

 

 

泉ウタマロと画家:まーぼナスくんの

エネルギー凝縮された大人用絵読本は、

2016年に出会った由風版元の協力を得、

完全なスタイルで生まれました。

 

 

 

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以前の担当者含め、

本当にありがとうございます。

(▰˘◡˘▰)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に納品された本で埋め尽くされた事務所から

発送に至るまでのアップテンポなリアル現場をお届けして終わります。

 

 

 

作品は私の魂と皆様の魂を結ぶもの。

ある人の造語ですが「結魂」:けっこん

 

BGMはそれにちなんだ超有名曲です♩

1:30お楽しみください。

・:*+.\*1/.:+

 

 

 

 

作品のチラ見はこちらから。

(*゚ー゚*)

http://www.yukaze-publishing.com/utamaro/yurei.html

 

 

 

 

 

 

 

*1: °ω°