晩秋に向かう信州は紅葉のベストシーズン。
しばらく雨になりそうなのでその前に出かけた。
たくさんの登りカーブを通り
北八ヶ岳の奥へ向かう。
標高2127mの麦草峠を越えると
森は濃霧に包まれていた。
驚いたことに有料駐車場には長蛇の列。
普段なら行列には並ばないけれど、
今日を逃さない方がいいと判断しじっと待つ。
30分で駐車できた。
さっそく徒歩で森を抜け白駒池に向かう。
野生の森は植林された森と全く違う
強さと意思がある。
森を抜け木道を降りると・・・
池が現れた。
ここは日本一高い場所にある池。
水面の標高は2115m
霧が晴れて行くところだった。
私は池を巡る木道を進んだ。
光が降りて来て、
色彩が現れた。
霧は湖面を緩やかに漂って消えて行く。
やがて、空の色も現れ、
池全体が見えて来た。
意識した部分の色彩が強く見える。
水面さえも。
水面に映る色彩も。
そして空とのコントラストも、
見飽きない美しさ。
今季を生ききった情熱が発色している。
彼らは見つめれば見つめるだけ、
心を開いて、
色彩を通じた「意識」を見せてくれる。
あなた方は強い。
ただひたすらに自らの個性で、
世界に、
貢献しようとしている。
***
やがて森の道は・・・
「もののけの森」に入った。
人は簡単に「整理」と言って木を伐採する。
でも、
木は不要になった電信柱みたいなものじゃない。
彼らは威厳ある「存在」
この森のみならず、彼らは使命を生きる「存在」
私たちが彼らを尊重し、
存在に敬意を持って接した時、
彼らはさらに美しさを見せてくれる。
枯れ姿でさえ美しく。
***
私が池の周回を終える頃、
再び霧が・・・
すぐに完全な濃霧になった。
台風が近づいている。
これからしばらくは雨と霧だけの世界だろう。
美しさをありがとう。
気高さをありがとう。
尊厳をありがとう。
あなた方は聖なる存在。
それを伝えたいと思う。
最後に映像をお届けして終わります。
6分ほど。スマホ横向きでどうぞ。
それではまた。