白い詩(うた)
白い旅
まっしぐら…
…まっしぐらに物質世界に降り、
そこでの光を浴び…
たわむれ…
いっときを過ごす。
始まりはいつも白だが
おのおのによって色は染まる。
うすくれないの旅…
たそがれ色の旅…
紺碧の旅…
どうしてその色に甲乙つけられようか。
それぞれが美しく
それぞれにかげりがあり、
価値も上下も…そんな差はなく、
等しく愛おしい。
見よ、風が吹いている。
風があなたがたの色をめぐり、
そのみごとな出来栄えに感心し、
感嘆し、さらに鼓舞する。
色をめぐる旅は長く、
終わってみると短い。
色をめぐる旅は辛く、
終わってみると美しい。