izumiutamaro’s blog

泉ウタマロの新しいブログです。よろしくお願い申し上げます。

夢見がちなどじょうと、応援団

里山の少し奥まった木立の陰に、小さなため池がありました。
そこには夢見がちなどじょうが一匹おりました。

「僕、いつか小川を下って大きな海を見たいんだ」
どじょうは世間知らずで、ぶきっちょで、夢想家だったのです。

photo:01



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ところで池には木でつくられた柵囲いがありました。
その柵を越えなければ、小川の流れに入れません。

どじょうは柵の上を飛び越えてゆこうと決意しました。
ところが飛ぶどころか跳ねることすらへたくそでした。

photo:03



「ピョン!」跳ねて・・・。
「ピチャ!」落ちるの繰り返し。

「ピョン ピチャ! ピョン ピチャ! ピョン ピチャ!・・・」
それを見ていたカエルたちは、おもしろがって笑いました。

「ピョン ピチャ! ピョン ピチャ! ピョン ピチャ!・・・」
ひと月たつと、カエルたちはあきれかえって笑いました。

「ピョン ピチャ! ピョン ピチャ! ピョン ピチャ!・・・」
一年たつと、とうとうカエルはだまりました。

そして、ついに言いました。
「オイ ブキッチョナ ドジョウクン。オレタチ オウエンシテヤルヨ」
カエルが100匹集まりました。

そして合唱の始まりです。
どじょうはびっくりふりむきました。
「応援?本当?ありがとう!」
そして跳躍の再開です。

「ピョン ピチャ! ピョン ピチャ! ピョン ピチャ!・・・」


photo:02



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このどじょうはどうなったとお思いですか?
実は今でも・・・
「ピョン ピチャ! ピョン ピチャ! ピョン ピチャ!・・・」
まだまだ続いているようですよ。
( ̄ー ̄; ・・・・・・・。


応援してくださっている方々ありがとう。
(T_T)