私は平原の荒野に立っていた。
裸足で、ボロボロの粗末な長い衣。
私の顔も、腰まである髪も汚れていた。
平原はどこまでも続き、
そこには枯れ草があるだけだった。
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今回の記事は、前回記事に続いています。
未読でしたら前回記事から読んで頂けると、
この異次元ビジョンストーリーがなんなのか、
わかって頂けると思います。
(▰˘◡˘▰)
前回記事はこちら。
【既存ループからの脱出原動力。核心にあったものとは?】
http://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-12259220625.html
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そこはいつも昼間だった。
夜も、星も、月も来なかった。
つまり、眠りも休息もないのだった。
*
一見地上のようなその風景は、
象徴的な世界の異次元だった。
木も、山も、見当たらない。
虫も鳥もいなかった。
私は悲痛な心持ちでとぼとぼと行く。
すると、いつのまにか左側に天使
右側に精霊がやって来ていた。
彼らは私をいたわるように付き添い。
優しく言葉をかけがなら、
いつも同じ場所へいざなった。
私はまるでこれから刑を受ける者のように、
困惑と、恐怖と、自分の終わりを予感していた。
それでも重い足を引きずり、
なんとか自力で歩き続けた。
*
私たちがやってくる場所。
そこは断崖絶壁の上だった。
平原は突如、巨大な裂け目をつくっているのだ。
大地の続きは数百メートル向こうだった。
そして亀裂の谷底は、
見えないほどに深かった。
その崖っぷちに
天使と精霊は私を立たせた。
彼らは両側にいた。
彼らは私にそこから飛ぶように促すのだった。
でも、どうして飛ぶことができるのだろう。
あと一歩踏み出せば、
私は間違いなく落ちてしまう。
それでも天使と精霊は私を優しく諭した。
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この場面までのビジョンを、
ウタマロは数ヶ月間何度も繰り返し見たのです。
夜昼問わず、そのビジョンがありました。
( ̄ー ̄;
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
もし踏み出したらどうなるだろう。
天使には羽があり、
精霊は元から宙に浮いてる。
彼らが落ちることはけしてない。
・・・けれども私には肉体がある。
彼らが私の未知の力を引き出そうとしているのはわかっていた。
けれどあと一歩踏み出すことは、
私にとって恐怖と破滅、それだけだった。
*
そしてある日のこと。
いつものように断崖絶壁の場面に来た。
私は震えて奈落の底を見つめた。
すると天使が言った。
「見よ!あこにあなたがいるではないか?」
驚いて私が顔を上げると・・・。
やや斜上の空中に、自分自身が立ってた!
宙に浮いた私は、両側に天使と精霊を従え、
こちらに振り向いているのだった!
つまり、私は私を見た。
私は、少し先の「未来の自分」と目が合った!
そして・・・次の瞬間。
私は、宙に立っていて、
すでに過去になった「崖の上に立つ自分」を見た!
下にいる自分の顔は蒼白で、苦悩に満ち、
それでも果敢に挑もうとしている。
涙の跡のある汚れた顔。
疲れ切った体で必死になって立っていた。
彼女を支えているのは、
意志と祈りだけなのだ。
宙にいる私は、
その数秒前の自分自身が、
あまりにも切なく、
あまりにも愛おしく、
くるおしいほどの巨大な愛を感じた。
恐怖と戦い、乗り越えようとしている自分・・・。
その時、飛翔した私から、
震えている自分に膨大な愛のエネルギーが流れこんだ。
それは計り知れない量だった・・・。
結果として、
どうして私が飛べたのか、
それは瞬間的なワープだった。
私は、浮いている自分を「見た」。
・・・と、同時に、宙にいた。
そして下にいる自分を振り向いて見た時、
そこはすでに「過去」だった。
浮いている自分は未来ではなく、
そこはすでに「今」だった。
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ビジョンストーリーはここまでです。
少し解説して終わります。
(*゚ー゚*)
私が未知の飛翔を可能にしたのは、
未来にいる理想の自分を「見た」ことでした。
目が合った瞬間、
崖の上にいた私は、
宙に浮かんでいる「理想自分のハート」を
ハートで感じたのです。
(°_°)
つまり・・・
崖の上にいる自分のハートから、
飛翔した自分のハートにスライドシフトしたのです。
別の言い方では、
「飛翔している感覚」をハートで感じたのです。
そして結果的に自分の肉体も瞬間ワープしたわけです。
( ̄Д ̄;;
「どうやったら飛べるのか?」
それを頭脳で理解したから
飛翔できたわけではありません。
ただ単純に、
飛べている自分のハート状態をダイレクトに感じた。
それだけだった。
( ゚ ▽ ゚ ;)
*
そして果敢にも乗り越えようとしている、
自分への膨大な愛が、
崖の上の自分に効果したのです。
どれだけ現実を変える力があるのか、
私はその時実感しました。
(*゚ー゚*)
私は2015年に体験したこと含め、
自分自身への巨大な愛の放流が、
物質次元での具現化に
大きくパワーを与えていると確信しました。
これは自著「瑠璃色の涙」の
主人公:凛花:が、別時空にいる自分自身と
出会う場面と似ていました。
自分が自分に与えられる愛のエネルギーは、
他者から与えられるものより、はるかに巨大です。
(*゚ー゚*)
そのことを異次元ビジョンと、
現実経験の両方で感じた体験でした。
少々難解だったでしょうか?
長くなりましたので今日はここまでね。
お読みくださりありがとうございました。
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絵読本【ゆうれいたちがやってきた】の作成も
着々進行しております。
(▰˘◡˘▰)
*1: °ω°