あるところに星の詩(うた)を聴きとる、
やせっぽちで、
一人ぼっちの病気がちな子がおりました。
その子にとって、星の詩を書いている時だけが、
この世に降りた歓びでした。
ある夜、星は降りてきて、
その子の胸に入りました。
その子は知らずに寝ておりました。
翌日夕方。
その子はいつものように詩を聴こうとしたのです。
けれども星は現れません。
次の日も、
その次の日もずっとその子は待ちました。
けれども星は現れず、
その子はついにあきらめました。
星は去ったと思ったのです。
そしていつしか詩も忘れておりました。
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ずいぶんたった、ある晩のことでした。
ベッドの中で、その子は懐かしい声を聴きました。
小さくて優しい、
そして・・・とても懐かしい詩でした。
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泉ウタマロの詩文は、
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