izumiutamaro’s blog

泉ウタマロの新しいブログです。よろしくお願い申し上げます。

星の詩(うた)

 

 

 

 

あるところに星の詩(うた)を聴きとる、
やせっぽちで、

一人ぼっちの病気がちな子がおりました。





その子にとって、星の詩を書いている時だけが、
この世に降りた歓びでした。

 

 

 

 

 
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ある夜、星は降りてきて、
その子の胸に入りました。
その子は知らずに寝ておりました。
 
 
 
 
 
 
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翌日夕方。

その子はいつものように詩を聴こうとしたのです。
けれども星は現れません。




次の日も、
その次の日もずっとその子は待ちました。

けれども星は現れず、
その子はついにあきらめました。
 
 

星は去ったと思ったのです。




そしていつしか詩も忘れておりました。




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ずいぶんたった、ある晩のことでした。

ベッドの中で、その子は懐かしい声を聴きました。
 
 
 


温かい、そして小さな詩でした。
「ここにいるよ」小さな星が言いました。





その子がメモした小さな詩は、
やがて世界に旅立ちました。




世界は詩が必要でした。
 
 
 
 
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小さくて優しい、
そして・・・とても懐かしい詩でした。




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