小さなセーター

今年も冬がやってきました。

その女の子は久しぶりに、かわいい黄色の

セーターを着ようとしました。



ところがどうしたことでしょう。
どうやっても着られません。
どやら小さすぎるのです。

すると後ろからピンクの真新しいセーターがやってきました。




「おはよう。今日から私を着てね」

女の子は怪訝な顔で答えます。
「でも、私は黄色いセーターを着たいのよ」



彼女はもう一度それを着ようとしたのです。
でもやっぱり無理でした。

「君が大きくなっただけだよ」
新しいセーターが言いました。



「今日からあなたが私のセーター？」
女の子が訊きました。



「そうだよ」
ピンクがほがらかに答えます。

女の子は古いセーターが好きでした。
でも、もう二度と着られません。
それはどうしようもないことでした。




彼女は新しいふかふかのピンクのセーターを着てみたのです。

それはゆったりとしておりました。

ランドセルを背負い、彼女は元気に飛び出しました。


    ＊

古い黄色いセーターは少し笑って見送りました。

冷たい、白い、そして冬晴れの朝でした。

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金の光がさしました。


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あなたに祝福をお贈りします。

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