地上は2人の指揮者に見つめられた。
1人目は現時空を統治する者。
《グレゴリオ》という指揮者。
彼の指揮棒は極めて厳しい。
曲名はいつも同じ。
「時は金なり」
人はあてがわれた楽器を、
楽譜どおりに奏でる以外の道はなかった。
指揮者の口癖はただ一つ、
「言う通りにしろ!早くやれ!」
評価と効率。
間違えば激しい罵声が待っている。
*
もう1人の指揮者は忘れられているものの、
"銀河時間"という者だった。
彼は指揮者であるが命じはしない。
たとえ地上に聞く者がおらずとも、
声なき声で言うのだった。
「あなたの奥に内包している、
一番美しいメロディを奏でて欲しい。
各々がそれを発するのだ。
それらは必ず調和してゆき、
宇宙はシンフォニーで満たされる。
私はそれを聴きたい。
私の願いはそれだけである・・・」
微笑みのまなざしが、銀河時間の指揮だった。
*
そもそもこの2人の存在は
比べものにもならない違いがあった。
銀河時間の指揮者は、
「はじまりのないはじまりから、
終わりのない終わりまで」
宇宙全てを網羅する。
一方、グレゴリオ指揮者は
たかが数百年前に地上登場した「小男」である。
*この画像との関連性はありません*(笑)
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私たちは自分が使う「暦」によって、
どちらかの指揮者に影響される。
その指揮棒は見えない。
その意図も見えないが・・・。
人の意識は指揮者に従う。
意識は人生をつくり、人はそれを生きる。
結果、魂リズムはそれに従う。
指揮者は魂をタクトしている。
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物質界にいる限り影響を受ける「時間」
魂主導で生きる真実の時間体験を、
皆でシェアして行きたいですね。
お読み下さりありがとうございました。
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