1997年のある寒い夜。
薄暗いランプの光の下…
突如
「私は物語を書くのだ!」との抗いがたい、
何かに貫かれた。
それは私の心に深く刺さった。
まるで遠い昔から
待っていたかのように。
しかし航海は難航だった。
誰のために、何を、どう書けばよいか
わからず。
何年も暗中模索で推移した。
一人旅した石垣島の海岸で
暗い海を見つめ、
雨に打たれていたりした。
熱い日差しの陽炎の中、
私はメモを持ったまま、
マングローブの小さな花の前で
立ち尽くしていた。
彼らが物語を語ってくれるのを信じて。
やがて、
私は一つの方向性を見出しつつあった。
物質界と精神界を繋ぐような
物語を書きたい…という願い。
7年後の2004年、
一心の祈りの成果か、
物語が降ってきた。
「魂のもう半分の世界」
登場人物は、よどみなく自らの心を語り、
それを私は書き留めた。
奇跡が舞い降りた瞬間だった。
その物語は文庫となるも、
後日出版社は潰れてしまった。
そして
2008年のある日。
ファックスが届いていた。
閉鎖した出版社の処理をしている人から、
「ある編集者が懸命にあなたを探している」
これは2度目の奇跡だろうか?
その原稿を見直した時、
私は当時以上に書ける自分に気が付いた。
前半部分は ほぼ同じ。
後半部分は ほぼ2倍。
2010年それはあらたに命を宿した。
タイトルは 「人生逆戻りツアー」
これは3度目の奇跡だった。
多くの人の支援を受けて、
アマゾン1位をマークした。
これは4度目の奇跡でしょう。
2011年には、中国語、韓国語にも
翻訳出版されるに至った。
無名の著者の5度目の奇跡。
奇跡ってもしかして、
人生で何度も起きる。
どうもそうらしい。
次は何かな?
次は何かな?
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