ある優れたティーチャーが詰め寄って言いました。
「いったいあなたの子どもたちはなんなのですか?
集中力に乏しく、てんでに自分勝手で、
授業は崩壊続きです!」
すると親である創造主は少々困り顔で答えました。
「そーなのよー。
あの子たち、そうなの。。。」
優れたティーチャーは責めるような口調で続けました。
「どうにかならないんですか?
いったい いつからああなんですか?!」
「どーにもならないわぁ。
もー何億年もそーだもの」
創造主は言い訳がましく答えました。
「ところで・・・・」
少し考えて続けます。
「あなたはあの子たちをどうしたいの?」
「決まってるじゃありませんか、
りっぱな一人前の大人にしたいのです」
ティーチャーは意気込んで答えました。
「りっぱな大人って?」
創造主が訊きます。
するとティーチャーは少々イラつきながら言いました。
「りっぱな大人とは、分別があり、聞きわけが良く、
すべてのことにきっちり足並みがそろっている成人した人間のことですよ!」
彼は思いきり言うと、創造主が力を発揮するのを待ちました。
親である創造主が本気になれば、
そんな問題など一瞬もかからず解決することを、ティーチャーは知っていたからです。
ところが創造主は弱り顔で考え込んでしまっています。
「うーん。。。困ったわねぇ」
そしてしばらく沈黙しました。
優れたティーチャーは、いまかいまかと待っています。
ようやく創造主が顔をあげました。
「そうねぇ・・・そういうことなら・・・」
「そういうことなら?」
優れたティーチャーは期待を込めて次の言葉を待ちました。
「そういうことなら・・・あなたクビ!」
創造主ははっきりと言いました。
「はぁ?!」ティーチャーはポカンとします。
すると創造主は、念押すように言いました。
「あなた、クビだって言ったのよ!!」
遠いかなた、天上界での出来事でした。
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リストラされた優れたティーチャーにも幸あれ!
(*^ー^)ノ