izumiutamaro’s blog

泉ウタマロの新しいブログです。よろしくお願い申し上げます。

魔法を売る町1


   
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その町は「魔法を売る町」でした。

どの道にもリスタルがぎっしりと敷き詰められて、
魔法宣伝のきらめくネオンもありました。




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この物語は魔法使いと少女の物語です。

1~12章(各章20秒で読了可能)
2014年7月執筆。再投稿。紙出版なし。
(*゚ー゚*)

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金色・虹色・・・どれもが個性的な店なのです。
そして色とりどりのその宣伝は・・・




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「美しいくびれを作る魔法ー夏に向け、期間限定で30%オフ!」
「お望みの年齢に若返る魔法! お二人で半額キャンペーン!」




3分で頭が良くなる魔法!特別価格でご奉仕!」
「他人の心が読める11の魔法!ワークショップにて御伝授!」




「あなたも10分でヒーラーになれる、クリスタルメゾット魔法」
(スタンダードコース・なんちゃってコースの2種類ご用意ー!)



運・縁・お金ーを引き寄せるパーフェクトカクテルドリンク!」
(効果時間:24時間・3日・1週間の3種類ーーー!)





***魔法雑貨もありました***





「これ一振りであなたもモテモテ!媚薬アロマ杖3本特価!」

「忙しい時に手伝ってくれる、
”猫の手”-肉球部分のみ○○円!
”猫の手”-猫本体○○円!!」
(ひっかき、かみつきなど・・・当店では責任負いません)






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このような商品もありました。



「なんでも悩みに答えてくれる!!
カウンセラーロボ ”カーウ”!」




↑ちなみにこのロボットは、
ぼんやりした顔つきの”牛のぬいぐるみ”だったのでした!





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それぞれの店の奥では、
派手で奇抜な衣装の魔法使い、
あるいは魔女が、接客に余念がありません。


チャリンチャリン!チャリンチャリン!


たくさんの金貨がやりとりされておりました。





店の軒先はフクロウが飛び交い、メールをやりとりしています。
カラスも、ハトもスズメも、みんな人の言葉を話しています。
しかし、これはどうにも騒々しい声でした。





時折町の上空を、
ペガサスが飛んで行きます。





町のはずれの”魔女っ娘保育園”では、
園児たちが箒に乗る練習中です。




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そして・・・


雨はプログラミング制御の元、定期的に降りました。
雨音は音楽を奏でます。





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その雫のリズム、メロディは、毎日違うものでした。







雨が上がると、次は虹です。



虹は溜め息をつきました。
甘い、優美なため息なのです。
誰もがうっとりとなりました。
そういう魔法だったのです。



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ところで・・・

この町には、おサルの車掌が運転している、
チンチン電車が走っています。
そのおもちゃ電車に乗って、魔法を望む人たちが競って町にやってきます。




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「チンチンチンチーーーン♪」


おもちゃ電車が魔法の駅に到着しました。


「パンパカパーーーーーン♪」


高らかなトランペットが鳴り響き、
お客がゾロゾロ降りて来ます。



◆◆◆◆◆◆◆



真っ赤なワンピースを着た若い女性が、
ある魔女の店に入って来ました。





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騒がしい始まりの物語は、
最後に魂の真実へと導かれて行くのでした・・・。
( ̄ー ̄)

続きはこちらよ魔法を売る町2