izumiutamaro’s blog

泉ウタマロの新しいブログです。よろしくお願い申し上げます。

ウタマロ月明かり物語

小さなセーター

今年も冬がやってきました。その女の子は久しぶりに、かわいい黄色のセーターを着ようとしました。ところがどうしたことでしょう。どうやっても着られません。どやら小さすぎるのです。すると後ろからピンクの真新しいセーターがやってきました。「おはよう…

【釣りする二人】後編

この物語は前半がございます。(・ω・)/⇒⇒釣りする二人前編◆+◆+◆+◆+◆+◆+◆”ボコッ!!”「イデッ!!」“神、兼、創造主”は驚いて振り向きました。するとそこには金属バットを握った小太りのハゲオヤジが、顔を赤くして立っていたのでありました。白い奇妙…

物語【釣りする二人】前編

【釣りする二人】 ストーリー・挿画:泉ウタマロ+・*・+・*・+・*・+「俺をひどい目に合わせやがって!!」ある男性が怒りにグラグラ揺れていました。彼は森の入り口に立ちつくし、自分自身の人生がメチャクチャなことに腹を立てておりました。ふと見…

物語の生い立ち【釣りする二人】

今回、ほぼ未発表のウタマロワールド【釣りする二人】を公開いたします。( ̄ー ̄)この作品は1年前、高額手製本の扱いとし、1冊22000円の仕上げ、10名限定でお届けしました。この物語のエネルギーを多くの人に受け取って頂きたく、直接手彩色部分を除いた…

貫きたい剣士

人は物質界で生きる時、物質界視点で自分の資質を評価します。そして否定した部分を排除しようとするのでした。するとその時・・・「何が起こるのか?」を物語仕立てにしております。 ◇この物語は2013年10月に執筆したもので、破滅に向って一気に駆け抜け…

【白いキャンバス】

「人はどうして前世記憶を、ほぼ全部消されているのでしょうか?」( ̄Д ̄;;それに関わるストーリーが降りました。短い物語スタイルでお届けします。(*^ー^)ノ(この作品は2014年10月に執筆したものです。未読の方にもお届けしたく、再アップいたします)×…

真の魔法使いになる為に・・・【魔法使いと、金の杖】物語の意図

異次元的エネルギーワーカーの方々と、その恩恵を受ける方々に愛をこめて、先日公開した物語の意味をあらためてお伝えしたいと思います。未読+ご興味ある方こちらです(*^ー^)ノ ショートストーリーよ。 ↓泉ウタマロ物語 【魔法使いと、金の杖】+・*・+・*・+・*・+…

魔法使いと、金の杖(後編)

この物語には前編がございます。(・ω・)/→魔法使いと、金の杖(前編)+・*・+・*・+・*・+「私は知ったのです」小さな男はか細い声で言いました。「私が杖を振ると、枯れていた草木は立ち上がり、ケガをしていた動物は治り、死にかけていた鳥が飛びました。そ…

魔法使いと、金の杖(前編)

「ここに・・・」精霊が言いました。「魔法使いになりうる三人の者がいる。その者たちに銀の杖を与えよう。そして、まる三年後の祭りの夜、最も優れている者に金の杖を与えよう」 *◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆* 秋祭りの晩のことです。かがり火の向こうに精霊が現れま…

自分を知らない花。

朝露に濡れる夏の森に、一人憂鬱なものがおりました。彼女はくよくよ考えます。 *「ああ・・・。あの朝顔はあんなにも要領よくからまってあんなにも天高く伸びている」「それと比べて私ときたら、なんてのろまな成長かしら」彼女は棒切れのように伸びた自分…

魔法を売る町12(最終章)

いまや廃棄物の町は緑にあふれておりました。*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*この物語は魔法使いと少女の物語です。1~12章(各章20秒で読了可能)はじまりはこちら→魔法を売る町1(*゚ー゚*)*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*いまや廃棄物の町は緑にあふれておりまし…

魔法を売る町11

彼の姿は憤怒に満ちた鬼でした。ワナワナ・・・ワナワナ震えています。*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*この物語は魔法使いと少女の物語です。1~12章(各章20秒で読了可能)はじまりはこちら→魔法を売る町1(*゚ー゚*)*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*猛然と娘の真正…

魔法を売る町10

ブッー!ブッー!ブッー!ブッー!「龍:警報発令! 龍:警報発令!!」*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*この物語は魔法使いと少女の物語です。1~12章(各章20秒で読了可能)はじまりはこちら→魔法を売る町1(*゚ー゚*)*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*町は突如、騒然…

魔法を売る町9

「これが本当に呪文なのかは知らないわ。・・・でもなぜかしら。 今、はっきりと思い出したの・・・」*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*この物語は魔法使いと少女の物語です。1~12章(各章20秒で読了可能)はじまりはこちら→魔法を売る町1(*゚ー゚*)*◆*◆*◆*◆…

魔法を売る町8

「消しゴム魔法は簡単な呪文です。ちょっと試してみませんか?」*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*この物語は魔法使いと少女の物語です。1~12章(各章20秒で読了可能)はじまりはこちら→魔法を売る町1(*゚ー゚*)*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*魔法使いは≪真実の自分…

魔法を売る町7

なぜか7のデータが消えたようです。再投稿いたしますね。( ゚ ▽ ゚ ;)ごめんなさい。+・*・+・*・+・*・+魔法を売る町7魔法使いは慎重に言いました。「当店の特徴は、”本来のものでないもの”を "消す”魔法だからです」「うそを消すってことかしら?」…

魔法を売る町6

「それでお望みのものには会えましたか?」魔法使いは、会話そのものに興味があるわけではありません。娘の正体を探ろうとしていたのです。*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*この物語は魔法使いと少女の物語です。1~12章(各章20秒で読了可能)はじまりはこち…

魔法を売る町5

・・・その時でした。あの重厚な玄関が半透明になり、お客が一人入って来ました。*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*この物語は魔法使いと少女の物語です。1~12章(各章20秒で読了可能)はじまりはこちら→魔法を売る町1(*゚ー゚*)*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*・・…

魔法を売る町4

×・*・×・*・×・*・×・*・×・×・*「いえ、本質的な意味においては変わらない・・・という意味ですが」魔法使いは淡々と答えました。*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*この物語は魔法使いと少女の物語です。1~12章(各章20秒程度で読了可能)はじまりはこ…

魔法を売る町3

×・*・×・*・×・*・×・*・×・×・*格調高い店の大きなショーウインドーには(実は全面クリスタルなのでした。)小さな金のプレートが一つ飾られています。大変美しいカリグラフィで・・・***Eraser***・・・と、ありました。イレイザーとは消しゴム…

魔法を売る町2

×・*・×・*・×・*・×・*・×・×・*・×ここは魔法を売る町。お猿の電車に乗って、魔法を望む人たちがやってきます。*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*この物語は魔法使いと少女の物語です。1~12章(各章20秒で読了可能)はじまりはこちらね→魔法を売る町1(…

魔法を売る町1

* +その町は「魔法を売る町」でした。どの道にもリスタルがぎっしりと敷き詰められて、魔法宣伝のきらめくネオンもありました。*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*この物語は魔法使いと少女の物語です。1~12章(各章20秒で読了可能)2014年7月執筆。再投稿。…

魔法使いと少女の物語:再投稿

「当店が扱っております魔法はただ一つ、【真実の自分になる】・・・という魔法です」◆+◆+◆+◆+◆+◆+◆ウタマロワールド珠玉物語【魔法を売る町】ご存じない方多いと思いますが、これは2014年7~8月に執筆したものです。( ̄ー ̄) もちろん挿画もウタマ…

珠玉物語、再度ご紹介【魔法使いと小さな龍】

ある龍の一族が、地上に降りておりました。浜辺で休んでいたのです。なぜなら美しい小さな龍が、生まれたばかりだったからです。×・*・×・*・×・*・×この冒頭文は泉ウタマロ:月明かり物語【魔法使いと小さな龍】の部分です。真実を失われた魂と、それを…

創造主とコーヒーポット

台風直前の静けさですね。おはようございます。(*゚ー゚*)前回の記事で、「受け取れる豊かさの量はどのように決まるのか?」・・・を書きました。未読の方こちらから→(ФxФ)♡(*^ー^)ノ今日はそれを「物語仕立てで」お伝えしましょう~~~♪( ̄∇ ̄+)ラララ~~…

清貧なる親子

夏は盛りを過ぎていました。それでもまだまだ暑いのです。日差しが夕方になりかかる頃、一組の親子が「流しそうめん」にやって来ました。×・*・×・*・×・*・×・*・×・×ここは森に囲まれた緑あふれるビアガーデンです。グループごとに「流しそうめん」が…

ハトの使者(後編)

この物語には前編がございます。(*^ー^)ノhttp://s.ameblo.jp/izumiutamaro/entry-11875828261.html***************夜が白々と明けて来たころ、近くの枝が揺れました。「母さん!来てくれたの?!」ハトの若者は驚きました。それは何年も前…

ハトの使者(前編)

その日、南の森の奥深く、鳥たちが集まっておりました。重要な会議があったからです。「私が思うに・・・」ハシビロコウが深刻な口ぶりで言いました。「事態は予想以上に危機的じゃ。この森が明日もこうして存在するのか、誰にも保証はできはしまい・・・」…

小さなふくろう

ある月夜の晩でした。木の洞穴から幼いフクロウが顔を出します。月明かりは煌々(こうこう)として、明るい夜の森でした。 * 近くの高い枝の上から、母フクロウがわが子を呼びます。「ホウホウホウ・・・何してるんだね。早く飛んでこっちへおいで。ホウホウ…

言葉にできない幼い僧

その日の夕方、寺の庭では騒ぎが起きておりました。「知ってるんなら言ってみろよ!」黄色い衣を着た少年僧が、年下の子を責めています。「本当は知らないくせに、このウソつき!」数人の少年僧が、幼い子を囲んでいました。この幼い子は数日前、田舎からや…